第4回大阪モーターショー:ヨーロッパ車編


しかしフェラーリはいつからあんな魂の抜けたような車ばっかり造るようになったのだろうか。見ていて何の魅力も感じなくなってしまった。写真もグループショットだ。
北米マーケットを意識し始めて、アメリカ人の好みに合うようなデザインをしてからだろう。大衆に迎合するようなカロッツェリアに用はない。
イタ車で元気のいいのはやはりアルファだろう。私も大好きだ。ブレラを拝めただけでも収穫である。かつて156や166が発表されたとき、車の鼻っ面に座り込んで5分くらい眺めていたのを思い出す。
フィアットのブースはたった2台だった。辛うじて新型プントを見ることができた。どうもサソリマークのプントは今回は出ないようだ。
ジャガーは新装なったXKが来ていた。同じコンポーネントならアストンのほうが数段かっこいいのはなぜだろう。もちろん、アストンは来ていない。でかいエンブレムがあったので撮ってみた。がおー。
フランス車は各メーカー元気があった。すっかり人気が定着したプジョー、F1優勝で勢いに乗りたいルノー、そして、シトロエンがここのところ元気である。
ほぼ全グレードのモデルチェンジを終えて、ボディワークに溶け込むような新しいヘッドエンブレムもいい。人気でプジョーに先行されている分、巻き返しを図りたいところだろう。
そのプジョーだが、新型407が来ていた。相変わらず流麗なクーペフォルムだが、ちょっと違和感があった。それもそのはず、ピニンファリーナではないのだ。道理でちょっと太ったなと思った。907は模型でお目見え。
1007というとうとう4桁のモデルも新登場だ。スライド2ドアという珍しいコンパクトカーである。
ルノーはルーテシア(クリオ)のニューモデルで手一杯。初代のすっきりした感じに戻ったので、これが横にぐんと広がったのを想像するとスポールはかなり期待できそうだ。
一応ボルボも来ていたがパス。ごめんね。

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第4回大阪モーターショー:ドイツ車編


BMWとオペルが不在だったわけだが、それでもやはり存在感があるのがドイツ車メーカーである。
アウディはセダンの皮を被った狼RS4を持ってきた。見た目は実に面白くないが、420psを叩き出す。
4つのブランドを率いてやってきたダイムラークライスラーは、メルセデスベンツからSLR。あの名車300SLRに比べると、お世辞にも洗練されているとは言えないが、この手の車を忘れないスタンスは歓迎したい。
VWは、ゴルフのモデルチェンジ年とあってかなりの台数を出してきた。ゴルフのGTIと共にポロのGTIが来ていた。小さい体に似合わずいかついマスクである。
一時期は経営が危ぶまれたポルシェだが、VWの援助もあってすっかり調子を取り戻した。カイエンやケイマンSなど、新車開発も順調だ。カイエンなどはもう少しで幻の車になるところだっただけに、ポルシェの復活は喜ばしい。
こうなるとやはりBMWという一角を失ったことは惜しい。1シリーズや6シリーズ、Z4も見たかった。
確かに各メーカーは上玉を揃えてはきたが、ドイツ車全般に関して言えば、BMWの不在で消化不良感は否めないところだ。

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第4回大阪モーターショー


もともと、この時節には輸入車ショーが開かれていたのだが、近年の不景気で存続が危ぶまれ、東京モーターショーの威を借りて大阪でやってしまえということで始まった。隔年開催なので間の年には輸入車ショーをするのだが、とうとうそれもなくなってしまった。というわけで、南港に行くのも二年ぶりとなる。
東京モーターショーがそのまま大阪に来ると思ったら大きな間違いである。規模は半分にも満たない。年々規模が小さくなっていくのは寂しいものだ。
だがそれでも車を見るのは楽しいので、足しげく通うわけである。
二時間余り会場を歩き回り、写真を撮りまくる。撮り損ねたものはないかともう一度会場を回り、外へ出る。
マクドでハンバーガーを買って、海が見える公園まで歩く。いつものコースだ。寒風吹きすさぶ中、横切るタンカーを眺めながらふと気づいた。
BMW撮ってねえ!
忘れたわけではなかった。会場案内を見てみると、BMWのブースそのものがないのだ。ど、どういうことだ。
ブガッティも、ランボルギーニも、オペルもロータスもランチアもヒュンダイもなかったが、まさかBMWまでないとは。
インテックス程度の規模では会場が狭すぎるのか。しかし、あれ以上の会場を歩き回るのはちと大変だ。行ける人は東京へ行ったほうがいい。もっとお金のある人は海外のモーターショーのほうが楽しいだろう。
というわけで、次回はドイツ車から紹介していく。

smartのおねいさん(後ピンやわストロボ忘れるわ)