
私も長いこと気象に興味を持っているが、上陸してこれほど迷走する台風は初めてだ。
九州上陸時はかなりヤバかったが、上陸して勢力が弱まり、もうだいぶへろへろだ。
京都にとってもほぼベストに近いコースになった。
まだ油断はできないが少なくとも風の心配はなさそうだ。
しかし土日はつぶれるなあ。
晩飯前にどえらい雨が降って、雷もすごかった。
全国的にここ数日はそんな天気だ。とくに首都圏がえぐい。
台風10号も南海上から上陸を窺っている。
当初は南から紀伊半島へ直線コースだったが、最新の予報ではだいぶ西に逸れている。
私も近畿直撃は避けられるだろうと思っていたが、まさか西にずれるとは思わなかった。
日本の南を西進して九州の南へ来たあたりから進路を北方向に変えるので、例え東寄りのコースをたどったとしても勢力はかなり減衰するだろう。
これ当初のように直線で来てたらかなりヤバかった。
しかし近畿は危険半円は免れないので、離れていたとしても油断は禁物だ。
雨音で4時ごろに目が覚めてしまった。
夏休みはずっと早起きなので、今日だけゆっくり寝てもいられない。というか、寝られない。
だんだん風も強くなってきて、8時過ぎには風速が10mを超えてきた。
物干しのトタン板がガタガタガタガタと常に音を立てている。
9時頃には12mを超え、物干しの手すりに目隠し代わりに立ててあるトタン板の一つが風に飛ばされた。
洗濯ばさみで止めていたが風で弾かれた。針金で固定せんとあかんな。
10時くらいまで強風が吹き続け、全然落ち着かないのでもうぼーっとテレビを見るしかない。
ところが11時を過ぎると、急に風が止みだして9mから8mになった。
その頃の台風の位置はちょうど和歌山市の辺り、進行方向に対してだいたい90度、台風の後面へ切り替わる辺りだ。
その辺で風速が弱まる挙動になったのは興味深い。
その後は5、6mに落ち着いて、今やセミの声がするくらいになった。
吹き返しの風も恐らくあまり強くないだろう。
たかだか10m前後の風だが、生きた心地がしなかった。あれは自律神経をやられる。
古い家なのでなおさらだ。
京阪神主要都市のスーパーや施設などは軒並み閉店、営業中止になった。
強い台風ではないが、近畿にこれだけの影響を与えた台風は久しぶりだ。
もう今年は来るな。
5月の梅雨入り、5月の猛烈台風、これは過去最大規模と言われているエルニーニョの影響なのだろうか。
未曽有の異常気象がひたひたと近づいているようだ。
とりあえずなんでもいいから金曜日の有休を無駄にさせんといてくれ。
来週もあるから頼むぞ。
2022年の台風14号という意味だ。気象用語になるのかな。
それで思い出すのが(といいつつめっちゃ調べたけどw)、2020年の台風10号だ。
910hPaで九州の南から接近し、九州全域を危険半円に巻き込む史上最悪の台風と予想されながら、数日前に同じコースを通った台風が海水温を下げた影響で勢力を落とし、結果として普通の台風で通り過ぎて事なきを得た。
そのT2010と似たようなコースを辿るのが今回の14号だ。
しかし14号はやや東寄りのコースを取り、九州上陸となった。予想では日本列島完全縦断というコースを通るようだ。
陸上を通るため、海上よりは若干勢力を落とすだろうが、危険半円に入る地域ではその危険性は何ら変わらない。
日本全域で最大限の警戒をお願いしたい。