試験に出てきそうな典型的な秋台風だ。
海水温もまだ高いので、上陸時の勢力は960-35くらいはあるだろう。
進路の右側にあたる地域は、台風本体の速度がプラスされて風速が一層強まるので警戒してほしい。左側は相殺されて多少マシにはなるが油断すれば死だ。
仮に現段階での予想コースを進めば、東海、関東方面は厳重に警戒していただきたい。
そして何度も言うが、川や田畑の様子は見に行くな。死ぬぞ。特に今は刈り入れ時かもしれないが、絶対に見に行くな。
常に最新の情報を入手し、台風の接近に備えるように。
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9号急襲
いつの間にか発生し、そーっと日本に近づいて、気がついたらすぐそこにいた今年の9号。たまにこんなのがある。日本近海の海水温が高い証拠だ。
勢力は小さいが、たっぷり水蒸気を送り込むので雨に注意だ。
8号も大陸でターンして帰ってきそうだ。こいつはたぶん、途中で温帯性に変わると思うが、日本海側を通れば通るで要警戒である。台風崩れは侮れない。
何度も言うが、田畑を見に行ったり、川の様子を見に行ったりして、毎回二人くらい死んでいるので決して不用意に行かないように。行くなよ。
T0813シンラコウ
今年は台風の接近が少なく、上陸もない。こいつも南岸を通れば上陸せずに通過する。
上陸しないといっても台風は台風なので厳重な警戒が必要だ。
台風の進行方向前面に雨雲が集中しているので、進路にあたる地域では常に最新の情報を入手して警戒を怠らないように。
北寄りに進んで上陸した場合は、雨風に加えて塩害にも警戒していただきたい。
何度でも言うが、絶対に田畑の様子を見に行かないように。毎年何人死んでることか。何度でも言うぞ。
新台風情報
この6月からテレビなどで発表される台風情報の表記が新しくなった。
台風の進路外で起こる被害や、情報不足による被害拡大を防ぐため、よりわかりやすく、より正確になったはずだが、ちょっと引っ掛かったので書いておく。
まずこれを見ていただきたい。これまで時間ごとの円で示されていた暴風警戒域が、つながって表示されるようになった。
これは非常にわかりやすい。警戒すべき地域が一目瞭然である。
問題はこれだ。これまで、12時間毎に表示されていた予想進路が、3時間刻みになった。
確かに、情報としては細かいが、非常に見にくくてどの円がどの時間なのかわかりづらい。
ただでさえ台風の進路予想は難しく、時間が経てば経つほどその予想の確度は低くなるのに、これでは混乱を招きかねない。
どうせなら、3時間後、6時間後、12時間後、24時間後、くらいにしておいたほうが見やすいと思うのだが。
情報を細かく提供してくれるのは結構だが、もっとわかりやすい工夫が必要だと思う。
その辺、たぶんテレビ局はもっとわかりやすいくやってくれるだろう。今年は暑くなりそうなので、台風も巨大化するだろう。これで少しでも被害が抑えられればいいのだが。
台風13号九州で猛威
0613SHANSHANと識別される台風13号は、北緯20度線に沿って西進した後、台湾を目前にして思い出したように進路を変え、沖縄列島を眺めるように進み、そのまま九州北部に上陸、日本海に抜けて北海道に向かっている。
九州では特急が横転するなど風による被害が拡大、死者不明者は10人に及んだ。風台風の典型である。
台風から見て右側の地域は、危険半円と呼ばれ、台風本体の風速に進行速度が加わるため相対的に風速が増して被害が大きくなる。13号が九州の左、台風から見てこの危険半円に入っていたことも被害拡大の要因である。
また、雨が降らない台風は、非常に誤解を生じやすい。現実に私の身の回りであったのだが、天気が悪くないので台風が接近していることに気づかないのだ。
台風が気流に乗って速度を急激に上げた場合、対処が遅れて非常に危険だ。朝普通に出勤して、夕方には暴風で帰れないということもあるのだ。
台風で死者が出ることは稀ではない。常に最新の情報を入手することと、充分な警戒が必要だ。これから本格的に台風の季節を迎える。防災意識に過小は許されない。
アメリカ生まれの台風
現在、日本近海には台風12号がある。近海といっても遥か東、東経160度あたりだ。
この台風、実は日付変更線を跨いでやってきた。つまり、ハリケーンから台風になったのである。
勢力もかなり強く、中心付近の最大風速は50m/sを超える。じわじわと西進し、日本を窺っている。
南鳥島の観測所職員が避難するほどだから要注意だ。
太平洋高気圧の勢いが弱まった今、台風12号は確実に日本を射程に捉えている。
ハリケーン上がりの台風がやってくる日も近い。
台風量産体制
今年は私が知る限りで最も台風の少ない年、だった。ところが、太平洋高気圧の影響で日本の南海上の海水温が異常に高く、8月に入って次々と熱帯性低気圧が発生した。
今週も10号と11号が日本の南海上から様子を窺っている。
夏の台風は、上空の気流が安定していないため、スピードが遅く、しばしば迷走する傾向にある。迷走台風と呼ばれている。
日本の南を西へふらふらと台湾から大陸へ行ったかと思えば、踵を返して東進し、日本を縦断していった台風もある。
進路予想も難しく、確度の高い予報がなかなかできない。
しばらくこういう状態が続くと思われるので、最新の情報を入手し、進路にあたる地域では充分な警戒をお願いしたい。