最後は人間の本能

広島で大規模な土砂崩れが起きた。
たくさんの死者行方不明者が出てしまい、心が痛い限りだ。
行政の避難指示が遅かったとか、地盤が悪かったとかいろいろと言われているが、仮に避難指示が完璧で、地盤がしっかりしていたとしても、災害は回避できなかっただろう。
何がどうなっていても、あれだけの雨が降れば土砂崩れはどこでも起こる。
一時間100ミリの雨は、こうして文面で見るより遥かに想像を絶する。
もし熟睡していたとしても、雨の音で起こされるはずだ。
そして必ず、不安を掻き立てられるはずである。このままで大丈夫かと。
そう思ったなら即避難すべきなのだ。
山沿いの斜面の地域に安全などない。大量の雨が降れば必ず危険になる。
予測も万能ではない。予測は所詮予測だ。現実ではない。
最後に頼りになるのは、人間の本能なのだ。
身の危険を察知する本能がなければ、どんなに安全に囲まれていても人は死ぬ。
この世に100%の安全などない。

京都で大雨

去年の9月を彷彿とさせる大雨である。
京都市内では、気象台観測値で12時からの一時間に66mmの雨が降った。
河川は水位が上昇し、鴨川は全ての河川敷が水に浸かった。
今日は折しも送り火の日、基本的には雨天決行なので、今のところ中止の報は入っていない。
幸い雨も止んでいるので、無事開催されることだろう。
雨で火が消えてはご先祖様も帰りにくいし。
せっかくの休み最終日も家でごろごろである。
明日仕事が入った恨み節の雨だ。
天気図的にはすっかり夏も終わり、蒸し暑さだけが残ってしまった。
送り火を鑑賞される方はくれぐれも河川敷には近づかないように。流されて来年送られる側になってしまうぞ。

南港風強し

久しぶりの京阪神直撃、なおかつ危険半円に巻き込んでくれた台風11号だった。
しかしこっちの人間は台風をなめているというか、こんな天気でも南港は大賑わいだった。
仕事の現場もあちこち浸水するほどの大雨で、私には直接関係なかったが大わらわであった。
ちょうど昼休みに雨が止んだので外に出てみたが、さすがの海沿い、強烈な風にアイススケート状態だった。
人は風であんなに滑れるもんなのだ。ちょっと楽しかったけど。
仕事でもないとなかなか台風直撃の中、外へは出かけない(出かけてるバカ多数いたけど)。
いや、不要不急の外出は避けような。充分死ねるからね。

梅雨明けお預け

日本海側にしぶとく梅雨前線が残っている。
近畿地方で言えば、京阪神都市部はすっかり明けているが、北部はまだだ。
だから近畿地方梅雨明けというわけにはいかない。
週末に一旦雨が降ったあとに、ようやくそれこそ文字通り、晴れて梅雨明けとなるだろう。
ああ、嫌な夏が来る。