朝晩は寒いくらいに冷えるようになったが、日中はまだまだ汗ばむほど暑い日が11月に入っても続いた。
やはり日本は熱帯化しつつあるのだろうかと思っていたら、途端に寒くなった。
日本海を急速に発達した低気圧が通過、今シーズン初めて冬型の気圧配置になり、各地で風が強まった。近畿では木枯らし1号となった。
北海道では竜巻が発生、9人もの方が亡くなった。日本は地形的に竜巻が発生しにくいと言われてきたが、それだけ低気圧のパワーが大きくなってきたのだろう。
寒暖の差が激しいので体調管理にはお気をつけのほどを。
カテゴリー: 気象
台風13号九州で猛威
0613SHANSHANと識別される台風13号は、北緯20度線に沿って西進した後、台湾を目前にして思い出したように進路を変え、沖縄列島を眺めるように進み、そのまま九州北部に上陸、日本海に抜けて北海道に向かっている。
九州では特急が横転するなど風による被害が拡大、死者不明者は10人に及んだ。風台風の典型である。
台風から見て右側の地域は、危険半円と呼ばれ、台風本体の風速に進行速度が加わるため相対的に風速が増して被害が大きくなる。13号が九州の左、台風から見てこの危険半円に入っていたことも被害拡大の要因である。
また、雨が降らない台風は、非常に誤解を生じやすい。現実に私の身の回りであったのだが、天気が悪くないので台風が接近していることに気づかないのだ。
台風が気流に乗って速度を急激に上げた場合、対処が遅れて非常に危険だ。朝普通に出勤して、夕方には暴風で帰れないということもあるのだ。
台風で死者が出ることは稀ではない。常に最新の情報を入手することと、充分な警戒が必要だ。これから本格的に台風の季節を迎える。防災意識に過小は許されない。
アメリカ生まれの台風
現在、日本近海には台風12号がある。近海といっても遥か東、東経160度あたりだ。
この台風、実は日付変更線を跨いでやってきた。つまり、ハリケーンから台風になったのである。
勢力もかなり強く、中心付近の最大風速は50m/sを超える。じわじわと西進し、日本を窺っている。
南鳥島の観測所職員が避難するほどだから要注意だ。
太平洋高気圧の勢いが弱まった今、台風12号は確実に日本を射程に捉えている。
ハリケーン上がりの台風がやってくる日も近い。
雨の境界
昨日は近畿のかなり広範囲で激しい雷雨があった。中でも豊中市では時間雨量が110ミリという驚異的な数字を記録、バケツどころか貯水槽をひっくり返したような雨が降った。
夏場の集中豪雨はほんとに集中的で、発達した積乱雲の下でのみ雨が降るので、狭い範囲に限られる。
ということは、雨の降ってないところと降っているところがあるわけだが、私はその境界線を見たことがある。
中学のとき、下校しようと校門を出たところで雨が降ってきた。傘を差してしばらく歩いていると、急に雨が止んだ。地面を見ると、そこは全く濡れておらず、道路は乾いたままだった。
ふと振り返ると、道路の少し向こうでは雨が降っていて、地面は黒く濡れていた。なんとも奇妙な感じであった。
まだまだ暑い日が続き、川で遊ぶ子供たちも多いだろうが、例え雨が降っていなくても、上流地域に降った雨が流れて川が急に増水することがある。
空や雲の様子には充分注意を払うことが必要だ。
台風量産体制
今年は私が知る限りで最も台風の少ない年、だった。ところが、太平洋高気圧の影響で日本の南海上の海水温が異常に高く、8月に入って次々と熱帯性低気圧が発生した。
今週も10号と11号が日本の南海上から様子を窺っている。
夏の台風は、上空の気流が安定していないため、スピードが遅く、しばしば迷走する傾向にある。迷走台風と呼ばれている。
日本の南を西へふらふらと台湾から大陸へ行ったかと思えば、踵を返して東進し、日本を縦断していった台風もある。
進路予想も難しく、確度の高い予報がなかなかできない。
しばらくこういう状態が続くと思われるので、最新の情報を入手し、進路にあたる地域では充分な警戒をお願いしたい。