裏刑事-URADEKA-

いやあ、懐かしいのやってるなあ。
今週はスカパーが無料放送なのでいろんなチャンネルを観ているが、あまり目ぼしいものがなかった。
BSも負けてはいられない、ゲリラ的にとんでもない番組を放送することがあるBS11がしでかしてくれた。
フジタツさん最後の刑事もの、裏刑事だ。
ストーリーは荒唐無稽極まりないものなので割愛するが、フジタツアクションは健在である。
当然、マニアもほくそえむガンアクションも満載である。
朝日放送制作、テレビ最後の必殺シリーズの後枠ということで、ストーリーもなんとなくそんな感じが求められたのだろう。
大阪制作のなんともいえないまったりした感じも楽しんでほしいw
BS11、毎週月曜日19時から。ゴールデンじゃねえかw

しぜんとあそぼ

Eテレの教育番組だ。昆虫を中心に、自然の生き物を紹介する内容だ。
子供向けと侮るなかれ、精細なハイビジョンのマクロ映像は、さすがに小学生でもビビるんじゃないかと思うくらいのド迫力だ。
その生き物の誕生から産卵まで、映像資料に充分である。
実は毎週楽しみにして、もちろん録画している。「あまがえる」の回などはもう狂喜乱舞だ。
今日も「かまきり」だった。待ってろよ虫たち。日曜日はやっと休みだぞ。

京都殺人調書

タイトルを見たときに、ちょっと過度な期待をしてしまった。
明らかに「京都殺人案内」の制作枠の引継ぎであり、もしかするとあのテイストのドラマなのかと思ってしまった。
蓋を開ければ全然違ったのだが。
実はメインスタッフはほぼ同じだったりする。ほぼ同じと言うのは少し語弊があるが、いわゆる太秦の松竹京都のスタッフだ。
脚本は、刑事ものでは定評のある佐伯俊道。実は原作小説も執筆している。
なので、実在の立地がきっちりしていて、観ていて違和感が全くなかった。
南禅寺で「ちょっと話があんねん」と言って、東寺でその話をするというような不自然さはないということだw
実直で情に厚い押忍(おしのぶ)検事役はぐっさんこと山口智充。
たぶんキャラクターは合っていると思うし、星野補佐官役の石倉三郎もいい味を出している。
しかし、何か物足りないものがある。
やはりそれは、タイトルに「京都殺人」とつけたばっかりに、私が過度に期待したものが足りないわけである。
数字はあまり芳しくなかったようだ(裏は「踊る2」)。続編はあるのだろうか。

ローカル路線バスの旅シリーズ

今ちょうど地元ローカルで放送している。
テレビ東京制作で、路線バスだけを使って目的地まで旅をするという番組だ。
実は大好きなのだ。
こういうチャレンジングな旅行はいい。やりたい。トラブルやハプニングを楽しむのも旅の醍醐味の一つである。
事前にどこまでリサーチされているのか、恐らくちゃんとやってるとは思うが、番組を見る限りはタレントが自力でやっている感がある。
やはり旅行ものはテレ東最強である。
ああ、オレをどっか連れてってくれw

剣客商売・北大路編

晩年の藤田まことの代表作、「剣客商売」が北大路欣也主演でリメイクされた。
リメイクというか、リニューアルと言ったほうがいいのか。
前にも書いたが、なんとしてでも時代劇の灯は守らねばならない。
例えリメイクやリニューアルとはいえ、新作が作られるのは大歓迎だ。
しかし、あまりにも藤田まこと小兵衛のイメージが完成されすぎていて、さすがの北大路欣也をもってしてもそのイメージを崩すことはできなかった。
シリーズ化するなら話は別だが、レギュラー放送の予定もないので仮に再び単発で製作されても厳しいだろう。
それなりに収穫もあった。貫地谷しほりのおはるは、よりのほほんとしてよかったし、杏ちゃんは背の高さで女武芸者のイメージに合っていた。
斎藤工という若手は初見だが、別段問題は見受けられなかった。アクションは得意なようなので、今後に充分期待が持てる。
沢池にオープンセットを作ったあたり、シリーズ化は考えてないだろう。あんなところでの長期ロケは難しい。
スタッフはざっと見た限りほとんど変わってないと思う。旧来の太秦のスタッフだろう。
というか、まだフィルム撮りしているようだ。恐れ入ると同時に、太秦魂を感じる。
以前から口を酸っぱくして言っているのだが、ビデオでもエフェクトをかければフィルムと同じように撮れると思っている奴が多過ぎる。お前らは一体何を見てきたんだと言いたい。
あんまりつっかかると私もボロが出るのでやめておこう。ビデオで「必殺」は絶対に撮れないということだ。
まさかこれだけのものを作っておいて続編がないとは言わせない。
レギュラー化とは言わないまでも、年に一回くらいは製作して太秦にお金を落としていただきたいものだ。

時代劇の未来

もうすぐ「剣客商売」が始まる。
藤田まことさんが亡くなって以降、まさか新作が製作されているとは思わなかった。
もちろん、キャストはそうとっかえだ。スタッフは同じかもしれないが、どんな感じに仕上がっているのか楽しみである。
テレビのレギュラー放送から時代劇が消えて久しい。
現代劇と比べてコストパフォーマンスが悪いのがその原因だが、安っぽい役者に視聴者迎合のシナリオばかりの下らないドラマに投資するくらいなら、時代劇のほうがいくらかマシである。
そう、役者の問題も深刻だ。
時代劇では若手がいない。育成もしていない。
芝居も所作が現代劇と違うので難しいし、まして殺陣ともなれば素人では無理だ。
今活躍されている大御所がいなくなってしまえば、時代劇はそれこそ未来永劫この世から消えてしまう。
なんとかならないだろうか。
時代劇が決して視聴者離れしているとは思えない。現にうちの両親は大好きだし、スカパーの時代劇専門チャンネルをもう5年以上観ている。
過去の遺産に頼るのもいいが、新しいコンテンツを開拓していかないと、本当に時代劇はこの世から消えてしまうのだ。
なんとかしないといけないのだが。

ベイシティ刑事

ホームドラマchで密かに(?)放送中のベイシティ刑事(コップ)。
驚いたことにDVDを始め一切ソフト化されていないそうだ。なぜだろう。
本放送はもちろん、再放送でも何回か観たことはあるが、きっちり全話(最後まで無事撮れればいいが)観るのは初めてになる。
この作品はとかく「あぶない刑事」と比較される。
舞台も横浜、派手なアクション、しかし視聴率的には苦戦したため、あぶ刑事ほどの人気にはならなかった。
が、ガンアクションに関して言えば、この作品の右に出るテレビドラマはない。
イチローを知らない野球ファンがいないように、ベイシティ刑事を観たことがないガンマニアはいない。
この記事を執筆している時点で5話まで観たが、各回にゲストがいろんな銃を持っている。
1話ではイングラム、2話は火炎放射器、3話はコルトコマンダー、4話は飛ばして(ベレッタM84っぽいのを女性が持ってた)、5話はベレッタM12Sと、普通の刑事ドラマと比べてもなかなか気合の入れようである。
加えてガンアクションは、あぶ刑事のようなスタイリッシュさと対比するように、二人の主人公はあくまでコンバットスタイルだ。
特に世良さんは、日本の俳優でオートを扱わせたら恐らく日本一だろう。
全編に流れる軽妙さは、フジタツさんが「大追跡」から持ち込んでいるし、いかりや長介さんの刑事役はこの作品が初めてだ。
今、映画もビデオもテレビも、こんなガンアクションを魅せるドラマがない。
需要がないといえばそれまでだが、食傷気味の諸兄にはとりあえず下の動画でも見て気持ちを落ち着けていただきたい。そのうちオレがつくるw