日テレゴールデンの帯はコケる

なんだかんだいって、日テレ7時はよく見ている。私が見ているのではなくて、家族が見ている。
ゴールデンとは、そういう番組なのだ。
何かきっちりと定番があって、それにチャンネルを合わせる。一度決まってしまえば、それが変わることはまずない。
それを、日テレはごっそりひっくり返そうというのだ。
テレビ局も往々にして大不況のあおりを食らっている。既に頭を使わなくなった制作サイドに、急に頭を使えと言われても無理な話で、安易な経費削減方向に事を振るのは必至だ。
この帯ゴールデンが本当にコケれば、アナログ廃止どころか地上波自体が廃止になりかねないだろう。
ただし、私が思っているほど、夜の7時にテレビを見ている家庭がなければ、また話は変わってくるのだが。

特命刑事

あの探偵物語の後番組としてスタートした大激闘が、視聴率低迷のてこ入れで改変したのが特命刑事だ。
長い間探していたオープニングがやっと見つかった。
学生のとき、このオープニングのラストカットがやりたくて、学校の機材を持ち出して、自前のモデルガンを用意して、スタッフ集めて、車に分乗して南港までロケしに行ったのだが、機材トラブルで撮影できずに帰ってきた。
あれもし撮れてたら、今頃Vシネくらいはやってたかもしれない。
んでもっと勉強してたら、今頃こんな生活してないな。勉強せえよ、後輩ども。

レールのあった街

過去形である。
他に説明のしようがないくらい、かつてレールのあった街を訪ねるBSの番組だ。
私はそれほどてっちゃんではないが、廃墟好きという観点からすると、こういう番組は大好物である。
草に埋もれる線路、朽ちていく駅舎、錆び付いた信号機、萌えーっ。
番組は廃線に至った歴史や、当時の様子などを語っている。別に廃墟な映像をたれ流しているわけではない。その辺はしっかりした番組だ。
なくなったものを回顧する内容なので、必然的に暗いトーンである。ナレーションの口調も、どこか鉄道行政に反抗的な感じさえする。
廃墟の映像は興味深いが、いろんなことを考えさせれられる番組には違いない。

ブラタモリ

臨時ニュースで放送が延期になってしまい、期待感が割り増しになってしまった。
確かに面白かったが、古地図から地理を探るという点においては、JAPANナビゲーションのほうが数段上だ。
渋谷川の話も既にパート3で放送しているし、より詳しい解説もなされている。
がしかし、テレビ番組としてはタモリさんのキャラクターには敵わない。
お堅い解説よりも、ブラタモリの構成のほうが視聴者を引きつける。
あとは、タモリ倶楽部との差別化、ネタの吟味が課題だろう。
ていうか、次はあるのか?

あいつがトラブル

YouTubeをうろうろしていたら懐かしいのを見つけた。南野陽子、萩原健一出演の刑事ドラマだ。他にも、織田裕二、宍戸開など、当時は新人だがどえらいキャストだ。
なんと、ひょうきん族の後番組である。私も学生だった。
当時、ちょうど銃に興味を持った頃で、劇中に登場するSW39のデベルカスタムなどは垂涎の眼差しであった。
スタッフもあぶ刑事班と同じなのでその辺は全く心配がない。
視聴率的には失敗したドラマだが、織田裕二は後の踊るシリーズ、宍戸開は刑事貴族など、立派な刑事に成長して?いった。
ショーケンはやっぱり存在感あるなあ。復帰せんかな。

27時間テレビ

ヘンに社会的なテーマでやるより、お笑いなりバラエティなりに徹したほうが面白い。
あのチャリティやってるテレビ局も、視聴者に寄付金募るより、その予算をまるまる寄付したほうが効果がある。
テレビ局は番組をつくって、CMを見せるのが仕事である。面白い番組をつくって、チャンネルを替えさせないようにするのが仕事だ。
CMを意識させない番組づくりが重要なのである。
久しぶりに見よっと。

お笑いとクイズ

ヒマなときにでも、ゴールデンタイムに放送されている番組を調べていただきたい。気がつけば、お笑いとクイズ番組ばかりになっていると思う。
お笑いは、費用対効果がいい。芸人のギャラが安いのだ。それでいて数字が取れればスポンサーも文句は言うまい。
クイズ番組は、コンテンツ制作が楽だ。問題さえつくればそれでいい。
昨夜、日テレでレッドカーペットをモロにパクった番組が放送されていた。あそこまであからさまだと笑ってしまう。
テレビの世界ほど、オリジナリティがないがしろにされるところはない。人気のある番組は、すぐに真似されるのだ。
構成作家が知恵を出して番組をつくる時代は終わった。
このままでは視聴者は戻ってこない。テレビは、崩壊へ向けてまっしぐらに突き進んでいる。
しかし、そんなテレビをつくっているのは、視聴者自身なのだ。