東京の人は学習しないのかね

台風15号は東日本を縦断して駆け抜けていった。
夕方の帰宅時に首都圏を直撃し、各ターミナルは帰宅難民でごった返した。
ん?半年前くらいに見たことあるぞ。
しかしあの時は地震で仕方ないとして、今度のは台風で何日も前に予測していたはずだ。
東京に住んでいる人は天気予報を見ないのだろうか。
電車が停まる可能性があることは容易に予想できたはずだ。
夜のニュースは、ターミナルで烏合の衆のごとく群れている人々を延々と映していた。
なんとなく滑稽に見えたのは正直な感想だ。
インタビューを聴いていると、早く終業したにも関わらず駅に着いたときにはもう電車が停まっていたという話もあった。
台風はそんなにすぐにはやってこないので(来たけど)、もうちょっと電鉄側も我慢して間引き運転でもすればよかったのに。
とにかく、東京には人が多過ぎるということだ。
あれだけたくさんの人がいれば、ちょっと何かがおかしくなっただけで全部がおかしくなってしまう。
死に損ないの都知事がまたおかしな条例を作ろうとしているので、その前に都民自身でなんとかしてくれ。

緊張の夏、日本の夏

関東、東北のみなさんはきっと辛い夏になることだろう。
節電することはやぶさかではないが、それで体調を崩したら本末転倒だ。
大きな節電は企業に任せて、家庭はこまめに照明を消すとか、エアコンのタイマーを一時間短くするとか、その程度でいいのではないだろうか。
確かに原発の安全神話は崩れたが、かといって全ての原発がただちに危険だという論理は少しおかしい。
代替エネルギーの開発や研究を進め、原発廃止の方向に進めた上で、産業活動に影響が出ないレベルでの再稼働は認めるべきだと思う。
イデオロギーや一時の感情で決められる問題ではないのだ。
いずれにせよ、今年の夏はこの国にとって厳しい夏になるだろう。今年だけならいいのだが。

関電の言いなりになるのは癪に障るが

節電は別に悪いことではない。省エネは未来永劫必要だと思うし、エネルギーのムダ使いはよくない。
私が小さい頃、化石エネルギーは資源に限りがあるので省エネしようという風潮は確かにあったと思う。
それが原子力発電の台頭により、あまり聞かれなくなったような気がする。
原発推進も、そんな理由が一つにあったのかもしれない。
原発の安全神話(まあそんなものは端からないのだが)が崩れた今、原発にエネルギーを頼るわけにはいかない。
関電が電気が足りないから節電を要請し、それが原発ありきの論調から出ているものだとしても、我々も節電ということを真剣に考えてみてもいいのではないだろうか。
原発がなくても夏を乗り切れるということを、関電に知らしめてやってもいいのではないだろうか。
原発があってもなくても、どれだけ政府が無能でも、ムダ使いというのは何事においてもよくないと思うのだが。

菅内閣不信任案否決

もはや茶番である。
野党が提出した内閣不信任案は、結局大差で否決した。
小沢グループ、鳩山グループが反旗を翻したかに見えたが、賛成票を投じた与党議員はごく僅かだった。
これを茶番と言わずしてなんと言おう。
政局に混乱を招いた野党、ひいては、与党内に混乱をきたした小沢代表以下の責任は重い。
しかしこの議決が、現内閣の信任に結びつくわけではない。
国民の間でも不信任感は確かにあるわけで、近いうちに菅内閣は何らかのケジメをつけることが必要になるだろう。
まったく、近年こんなに政治家が愚かだと思ったことはない。復興への道のりが、また遠くなった気がする。

鴨川もナメると危ない

残念なニュースだが、増水した鴨川で中学生が死亡するニュースが入った。
場所は九条跨線橋の辺り、今日は午前中の大雨で、かなり増水していたと思われる。
あの辺は、河川敷が川面に比べてそう高くなく、今日の雨くらいならたぶん冠水してしまうと思う。
鴨川の水深が総じて低いことも災いした。
低いと安心していると、ごくまれに人が溺れるに充分な深みがけっこうあり、そこにはまってしまうとかなり危険だ。
中学生なら、ちょっとくらいは危険なことや、バカなこともすればいい。大いに結構だ。
しかし、命に危険が及ぶかどうかは、自分達で察知しよう。何かあったら、遠慮なく周りの大人に助けを求めればいい。
君たちを助けた後に、ババちびるほど叱ってやるから。
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日本人というやつは

有言実行内閣を掲げつつ、何も言わないから何もしてこなかった菅首相。
ここにきてようやくの初仕事とでも言おうか、中部電力の浜岡原発の停止を要請し、中部電力はそれを受け入れた。
個人的には、立派な政治決断として評価したいが、とかくこの国の人間は何かと難癖を付けたがる国民性のようだ。
反原発に対するスケープゴートだとか、説明責任が果たされていないとか、確かにそれらも一理あるとしても、ここは素直に、たまには自国の首相を褒めてやったらどうなのだ。
日本から原発をなくすには、世界から戦争をなくすのに等しい。だが、それに向かって努力をする必要性は、日本国民全てが感じていることだ。
その第一歩を踏み出したことに、なぜ反発するのか。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはよく言ったものだ。
夏が暑ければ暑いと文句を言い、冬が寒ければ寒いと文句を言う。
同じ文句を言うなら、もう少し物を見る目を養って、奥深くに隠れている本当の巨悪を探し出して文句を言ったらどうだろう。
目に見えている彼こそ、実は日本の政治のスケープゴートなのかもしれないのだ。

東日本大震災一ヶ月

最近、また立て続けに大きな余震に見舞われている。余震とはいえM7とは信じがたい規模だ。
死者不明者は二万人以上、依然として多くの被災者が不自由な生活を強いられ、復興もままならない。
そして、原発だ。政府発表の内容を信じれば、事態は沈静化しているように思えるが、放射性物質拡散の危険性は未だ高いままだ。
今日明日で解決できる問題ではもちろんない。ゆっくりと時間をかけて一つ一つ事に当たっていくほかはないと思うが、そう悠長なことも言ってられない。
阪神淡路大震災の際、ガレキに埋もれた街並みを歩きながら、私はこの世の終わりを垣間見たような心境に陥ったが、まさか生きている間にもう一度同じような気持ちになろうとは。
一日も早い復興を願うとともに、恐らくまた襲ってくるであろう次の災害に対して、この国は総力を挙げて対処していかねばならない。