鴨川もナメると危ない

残念なニュースだが、増水した鴨川で中学生が死亡するニュースが入った。
場所は九条跨線橋の辺り、今日は午前中の大雨で、かなり増水していたと思われる。
あの辺は、河川敷が川面に比べてそう高くなく、今日の雨くらいならたぶん冠水してしまうと思う。
鴨川の水深が総じて低いことも災いした。
低いと安心していると、ごくまれに人が溺れるに充分な深みがけっこうあり、そこにはまってしまうとかなり危険だ。
中学生なら、ちょっとくらいは危険なことや、バカなこともすればいい。大いに結構だ。
しかし、命に危険が及ぶかどうかは、自分達で察知しよう。何かあったら、遠慮なく周りの大人に助けを求めればいい。
君たちを助けた後に、ババちびるほど叱ってやるから。
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日本人というやつは

有言実行内閣を掲げつつ、何も言わないから何もしてこなかった菅首相。
ここにきてようやくの初仕事とでも言おうか、中部電力の浜岡原発の停止を要請し、中部電力はそれを受け入れた。
個人的には、立派な政治決断として評価したいが、とかくこの国の人間は何かと難癖を付けたがる国民性のようだ。
反原発に対するスケープゴートだとか、説明責任が果たされていないとか、確かにそれらも一理あるとしても、ここは素直に、たまには自国の首相を褒めてやったらどうなのだ。
日本から原発をなくすには、世界から戦争をなくすのに等しい。だが、それに向かって努力をする必要性は、日本国民全てが感じていることだ。
その第一歩を踏み出したことに、なぜ反発するのか。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはよく言ったものだ。
夏が暑ければ暑いと文句を言い、冬が寒ければ寒いと文句を言う。
同じ文句を言うなら、もう少し物を見る目を養って、奥深くに隠れている本当の巨悪を探し出して文句を言ったらどうだろう。
目に見えている彼こそ、実は日本の政治のスケープゴートなのかもしれないのだ。

東日本大震災一ヶ月

最近、また立て続けに大きな余震に見舞われている。余震とはいえM7とは信じがたい規模だ。
死者不明者は二万人以上、依然として多くの被災者が不自由な生活を強いられ、復興もままならない。
そして、原発だ。政府発表の内容を信じれば、事態は沈静化しているように思えるが、放射性物質拡散の危険性は未だ高いままだ。
今日明日で解決できる問題ではもちろんない。ゆっくりと時間をかけて一つ一つ事に当たっていくほかはないと思うが、そう悠長なことも言ってられない。
阪神淡路大震災の際、ガレキに埋もれた街並みを歩きながら、私はこの世の終わりを垣間見たような心境に陥ったが、まさか生きている間にもう一度同じような気持ちになろうとは。
一日も早い復興を願うとともに、恐らくまた襲ってくるであろう次の災害に対して、この国は総力を挙げて対処していかねばならない。

情けない。。。

京都でも買いだめが起こっている。京都市民として非常に残念でならない。
百歩譲って、計画停電や飛来放射能で若干パニックになっている首都圏ならまだわかる。
しかし、こちらは電気もガスも水道も全く問題なく、いつもの平穏な生活が送れているというのに、買いだめが起こるとはどういうことだ。
もしかするとそれを東に送るのかもしれないが、何にせよこうした行動をとるというのは本当に情けなく思う。
マスコミや政府の呼びかけが集団心理を煽ったのも一因だろう。こういうことは呼びかければ呼びかけるほどやってしまうものだ。
こうなったら、売る側も値段をふっかけてもいいと思う。一人1アイテム、2つ目からは値段倍とか(まあできないと思うが)、ヘンに熱くなった集団心理を冷ますために、なんらかの販売制限をかける必要もあるだろう。
連日引用するが、だんだん都知事の言葉に現実味が出てきた。こんなことでは未来はないぞ、日本人。

M9.0に修正

世界でも3番目位くらいに強い地震だそうだ。あまり嬉しくないニュースだ。
とうとう日本で考えうる以上の規模の地震が起こったことになる。閣僚の誰かが言っていたが、200年に一度の災害がやってきたのだ。
依然として1万人以上が行方不明、犠牲者は恐らく阪神大震災を大きく上回ることになるだろう。
行方不明者の捜索もそうだが、福島の原子力発電所も大きな問題を抱えたままだ。
周辺では広範囲の住民に避難指示が出され、既に放射能漏れで民間人に被曝者が発生、複数の原子炉で異常事態となっている。
電力不足でたった今、東京電力管区で輪番停電の実施が決定した。
菅総理の言うとおり、戦後最大の危機かもしれない。これを機に、未来へ向かって新しい日本に生まれ変わろうではないか。

東北地方太平洋沖地震

東北太平洋側各地は津波で軒並み壊滅状態だ。
行ったことはないが、何度も聞いたことのある地名が次々と報道される。
津波の被害も心配だが、福島の原発がかなりやばいことになっている。
現時点では、福島第一原発1号機において、建屋が吹き飛ばされて原子炉格納容器がむき出しの状態になっているようだ。
今のところ最悪の事態は避けられているようで、現在全力で容器を冷却中だ。
日本の原子力行政は、見直しの転機にきた。
無秩序な安全神話を全面に出すのではなく、危険をしっかり理解した上で、どうやってその危険を回避し、安全につなげていくかを考えていかねばならないだろう。
原子力発電を廃止するのは、現状不可能に近い。二重三重、四重五重のフェイルセーフを備えた上で、確実な危機管理体制が必要だ。
一刻も早く要救助者の救出と、被災各地の復興を願って止まない。

三陸沖巨大地震M8.8

14時46分、その時刻私は、鴨川の河川敷を歩いていた。
すると、着地した足がふらついたような感覚に襲われた。二歩三歩と足を進めるが、何かぐらぐらと揺れているような感じがしたのだ。
辺りを見回したが、ベンチに座っている人も、他の歩いている人も別段変わった様子はない。近くにある幼稚園では、園児たちが楽しそうに遊んでいる。
気のせいにして帰宅すると、私を見るなり母が「地震あったんやて」とテレビを指した。
やはりあれは地震だったのだ。京都はゆっくりゆらゆらと揺れていたようだ。
着替えもそこそこに、テレビとPCをつけ、ツイートデックを起動させる。
NHKのアナウンサーのトーンが、明らかに異常だった。大津波警報が出ている。また三陸沖だ。
東京でもかなり揺れたらしい。新橋駅に人が溢れている。
やがて、陸地に押し寄せる凄まじい津波が映し出された。
車を船を飲み込んで、じわじわと陸地へ水が上がってくる。高架道路で車がうろうろしている。道の向こうは既に水没だ。
「はよ逃げろよ!」私は思わず声を上げた。
ツイッターのタイムラインには、次々と地震のツイートが流れている。電話もメールも輻輳しているのに、タイムラインは湯水のように流れている。
やがてツイッター上で情報交換が始まった。
被災状況や安否情報など、しかし中にはデマを流す不貞な輩も出てきた。情報の取捨選択は非常時こそ重要だ。
NHKが、陸地を遡ってくる津波を映し出した。地上のあらゆる物体を巻き込み、凄まじいスピードで迫ってくる。道路を走っている車よりも早く、中には巻き込まれた車もあった。
そのとき、地震のマグニチュードが発表された。日本で観測史上最大のM8.8だ。隣の解説者の驚嘆が聞こえた。地震のプロを絶句させる規模の地震だったのだ。
その後、津波は太平洋沿岸全域に拡大、大津波警報は四国にも及んだ。
現在も津波警報は継続中、東京は交通網寸断で大混乱になっている。
しかし、ツイッターがこれほど災害に有用なツールだとは思わなかった。もちろん、情報の確度などには気を配る必要があるが、例えば各自治体で災害用のアカウントを作成し、災害時に避難情報を流すなどすればいいのではないだろうか。
余震も津波もまだ余談を許さないので、関係各所は充分に警戒していただきたい。