ごっつええ感じショートコントアーカイブ#8

・バビルくんとロデムくん
アニメ好きの松本ならではのコント。ヨミのアジトに囚われのバビルくん。ロデムくんが助けにくるがなぜかネタをやる。コント前半はヨミとバビルの掛け合い、後半はロデムのネタとなっている。終盤の人質は蔵野のコスプレショーみたいになった。

・兄貴
人気シリーズ。浜田工務店に借金の取立てに来た兄貴とマサ。とんちんかんな脅しでいつも借金を取り損ねる。浜田工務店はだんだん豪華になり、浜田建設、浜田コンツェルンとなって事業を拡大する。明確な最終回はなく、尻すぼみで終わったのは残念。

・ポチ
元の飼い主のところへやってきたポチだが、家族に冷たくあしらわれる。今田扮するポチの振る舞いはあくまでも人間で、その辺の家族との掛け合いが面白い。板尾の降板がなければ続いていたシリーズ。

・今田の相方シリーズ
シチュエーションは「なっちゃん」と似ている。スタジオのたまりにいる浜田に、弟子の今田が新しい相方を紹介する。一癖も二癖もある相方で、最後は浜田に怒られる。相方にはいろんな仕掛けがしてあって、大量に汗が吹き出るヅラシステムは以降も度々使用される。「蛇の目ちゃん」の回でやったネタは本当にダウンタウンのネタ。

・シンデレラ
コント中に浜田が逆ギレする。実はドッキリなのだが、そういうことはよくあるのだろう。今日のはドッキリでよかった、という感じである。特にYOUは、こんな修羅場を何度も見てきたせいか、どことなく慣れた感じが見受けられた。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#7

・実録!大阪紅夜叉VS関西孔雀姫
女暴走族よろしく特攻服に身を固め、2チームに分かれて全員参加のコーナー風コント。鼻フックやボーリング頭突きラリーなど、身体を使ったしごき教室風の内容である。YOUはこれで完璧にミュージシャン色を失った。

・板尾係長
板尾ピンコントシリーズの登場である。ゴジラよろしく水の中から出てきて一言。課長に昇進したところで不祥事降板、復帰後には部長に昇進する。最終的には社長にまで成り上がる。

・会議
単発コント。商品開発の会議をしているが、セリフが全て早口言葉に絡んでいる。噛みまくりのメンバー。最後に松本「バス、ガス爆発です」も思いっきり噛んで大オチ。結構おもろい。

・お前が歌うんかい!
真面目なボケなしの芝居が続き、音楽が流れるシチュエーションになると、今田が突然歌いだし、「お前が歌うんかい!」と浜田の強烈なツッコミが炸裂する。忘れた頃にやられるとインパクト大。バリエーションも多い。

・STYLIST
どうも実在のモデルがいるようだ。春一番と浜田を掛け持ちしている網野町出身のスタイリストみーちゃん。浜田に素っ頓狂な着替えをさせて暴力的なツッコミを受ける。浜田に強烈に怯えるところはノンフィクションか。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#6

・エイリアン
あのエイリアンの着ぐるみはよくできているし、相当金がかかったと思う。もったいないからいくつかコントをつくるというパターンもよくある。となると、オチが重要になってくる。そこは作家の腕の見せ所、歯医者のオチは素晴らしかった。

・よっ!ご陽気もの
我々やダウンタウンの世代にとって、ドリフは絶対的な存在である。もちろん、このコントのベースになったのはあのヒゲダンスである。ダウンタウンがドリフを目指しているわけではないが、挑んでみたい目標であることには違いない。

・ジャッキーとマキ
流血ものの元祖である。凶器攻撃で辺り構わず切り裂く。涼子も血塗れに。今ならR-13くらいは引っかかるかも。二人の歌で締めるコントの展開は同じなので、シチュエーションで笑わせるタイプ。オチなしコントでもある。

・妖怪人間
ベム、ベラ、ベロに扮した今田、YOU、松本のトリオ漫才。ちゃんとネタとしてできあがっているのがすごい。回を重ねるごとに円熟味を増していく。往年のやすきよのネタも見られる。

・こんにちわ園長先生
松本扮する優しい園長先生。しかしヅラを取られると一変、凶暴になって周りの人々をセットに叩きつける。少しでも段取りを間違えると怪我人が出かねない、ちょっと危険なコント。しかしヅラネタ多いな。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#5

・人工呼吸
確か他のコーナーであったものをショートコント化したように思う。人工呼吸の訓練用人形に蔵野が扮し、ライフガードや消防隊員などのシチュエーションで人工呼吸の訓練を行う。メンバーは実際に蔵野人形に人工呼吸する。スタッフにも貧乏くじが回り、カメラと照明スタッフが犠牲となる。しかし一番の犠牲者は蔵野かも。

・仕事人
必殺仕事人のパロディ。悪代官浜田をやっつけようとするが、この悪代官が強い。おまけに仕事人もどっか抜けていて、場所がわからなかったり時間をとちったりしてなかなか倒せない。しまいには壷を割って怒られる始末。

・Missエロティカ
エロチックな英語教師。ワイスペで登場している外人ものである。はちゃめちゃな発音で最後には脱いでしまう。後半は教室を飛び出し、街中で暴れまくる。

・なっちゃん
いわゆるキチガイ系のキャラである。回を増すごとに凶悪さが増し、最後にはストーカーになってしまい、怪物扱いになる。熱狂的なファンにも困りものである。

・回転仮面
「プリンスM」で大失敗した今田のヒーローキャラだが、個人的にこの回転仮面は好きである。罰ゲームなどで使っていたムチムチマッスィーンを流用して、今田がぐるぐる回る。ただ、身体に負担がかかるのか2回で終了した。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#4

・ぶらさがりコント
古くはワイスペのネクタイコントから、意外と長く続いている。落ち葉や流れ星などに扮し、棒にぶら下がって様子見で展開する。板尾がぶら下がったまま天井近くまで引き上げられて焦っていた回もある。

・ミラクルエース
雅夫君の危機に駆けつける、喫茶店でバイトしているヒーロー。本名は和田。雅夫君のために尽力するが、次第に悪徳販売員の様相を呈する。最終回は引越しして去っていく。

・くさやダンゴムシ
若手漫才師キッズザUSAの人気を妬むベテラン漫才師で兄弟子でもあるくさやダンゴムシ。初回はそれだけの内容だったが、回を追うごとに新人いじめになっていく。故に、若きダウンタウンのトラウマとも言えよう。

・デブ一家
肉襦袢を着た四人家族。涼子のナレーションが被さる。最後の4ショットがオチになるのは全回共通。あまりバリエーションがないだろうと思われたが長く続いた。

・シンガー板尾
岩手出身、デビューして十年目。デビュー曲「未亡人のブルース」で世界歌謡祭グランプリを獲得。その後、数々のヒット曲を飛ばし、音楽番組に次々と出演する。東京コミュニケーション♪で始まる「海開き」は屈指の名曲である。突然の休養を経て、半年後に復帰する。念のため言っておくが、歌は全てアドリブである。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#3

・うそよねーん
「うそよねーん」というセリフで決まるコント。嘘をついてはいけないシチュエーションでふざけて笑いを取るというコントの王道。番組終期に「えげつなー」でパターン復活。

・Angelちゃん
単発コントだが、実はダウンタウンの持ちネタである。伝説の番組「河田町意思表示」で前田政二と組んで披露している。登山にやってきた二人がエンジェルに出会うが、ふとしたことで豹変して暴力的になるエンジェルに戸惑う。ダウンタウンらしい、シュールなネタである。

・インディ
コッスーの秘宝やサトちゃんの小箱を求めて冒険するインディジョーンズのパロディ。松本隊長率いる探検隊が、接着剤の沼や深い池などに突進して、ユートピア風に締める。最終回は感動ものの大仕掛けであった。

・カッパ
正義感の強いカッパの松本。浜田・板尾の人間の親子に注意をするが、逆ギレした浜田にぼこぼこにされる。後に子カッパ今田登場。子供の前では意気のある親カッパだが、子カッパがいなくなると途端に卑屈になる。更に展開して子カッパ今田がメインとなり、親カッパ松本が今度は子カッパの足を引っ張る。成長するシリーズコントの原点。

・おかんとマー君
シリーズ屈指の傑作コントである。実際、大阪のおかんはこんな感じだ。うちのおかんとダブるところも多々ある。マー君は回を重ねるごとに不良度を増していき、失恋や友人との別れを経験しながら成長していくが、挙句の果てに先輩を刺してしまったり、CDを万引きしたりしてしまう。しかし、そんなマー君をいつも支えているのがおかんである。そこには、松本人志の母への愛が隠されている。

ごっつええ感じショートコントアーカイブ#2

・マリアちゃん
松本扮するチンパンジーのマリアちゃんにいろいろな実験をする。研究員役でメンバーがずらっと並び、役を持て余している感がある。マリアちゃんの意外なリアクションで笑わせるという古典的なコント。

・大先生
形としてはワイスペのものを踏襲している。陶芸家の松本大先生が、些細なことに激怒して脈絡のないセリフで笑わせるというオチ。白髪混じりの長髪ヅラに着物というキャラは以降もしばしば登場する。

・にわとり
最初は卵を食べる人間社会に復讐する3羽のにわとりというコントだったが、後に急展開、ルドルフ、カサノフ、タッターニャの青春にわとりコントとなる。標的となった人間は羽でしばかれまくる。

・ベンジャミン
単発コント「ダスティ君」を元にした元祖外人キャラである。歌の元になっているのはザ・ダッシュという漫才コンビの志歌ソングがオリジナル。後に共演を果たすが、カントリー調のリズム取りに失敗して最後の「ヘイ!」がずれてしまい、以降その決めが慎重になる。

・ダンス先生
初期の傑作シリーズコントの一つ。松本扮するソウルフルなダンスの先生が、奇妙なダンスを教える。最終回、ヅラであることを告白して絶命する。ラストカットのヅラが涙を誘う(わけない)。レッスンは全11回。