ビデオの録画に失敗した。タイマーはセットしたが、早朝に動いた別のタイマーを解除した後に再セットするのを忘れ、そのまま出かけた。なので、ネタは一切見ていない。
出場者
ベリー・ベリー、ネゴシックス、天然もろこし、スーパーZ、ビタミンS、いがわゆり蚊、とろサーモン、田中上阪、にのうらご、日刊ナンセンス
最優秀新人賞:とろサーモン
優秀新人賞:天然もろこし、にのうらご
審査員特別賞:ネゴシックス
ネタを見たことあるのがとろサーモン、ネゴシックス、田中上坂だけだ。あとは名前すら知らない。
この顔ぶれでとろサーモンは妥当なところだろう。相手を全く無視して一方的に喋るスタイルはかなり奇抜だが、ちゃんと笑いにつなげているし、二人ともちゃんと芸を身につけていることは見ればわかる。
去年賞を獲ったアジアンは着実に力を付け、M-1のファイナリストになった(馬場園はよ腰直して出て来いよ)。とろサーモンは今年どこまで行くのか。去年も書いたが、この賞を獲った芸人は、大ブレイクするか影も形も無くなるかどっちかである。ぜひ今後も頑張って欲しいものだ。
密かに応援している田中上坂がそろそろ出てきた。二人ともかなり得意なキャラであるが、アンガールズと比べれば屁でもない。ただし、こっちは少々ヤバイ感じがするが。
カテゴリー: お笑い
南海キャンディーズはなぜ負けたか
先のM-1グランプリ2005は、思わぬ伏兵と言っては失礼だが、ブラックマヨネーズが獲得した。関西芸人の底力を全国に知らしめたわけだが、下馬評でトップクラスだった南海キャンディーズは、まさかの最下位に沈んだ。その敗因は何か。
しずちゃんの予測不能なボケも、山ちゃんの的確なツッコミもいつもの調子だった。問題はネタの展開にあった。
漫才というのは、小さなネタの積み重ねである。ネタ振り、ボケ、ツッコミ、この1セットの繰り返しで笑いを作り上げ、客を盛り上げていく。
その1セットのネタを見る限りは問題ないのだが、そのネタが前後でつながっておらず、一つ一つで完結してしまっていたのだ。ラサール石井師匠が審査コメントで、ネタが並列化しているとおっしゃったが、まさにその通りである。
そのため、大オチに向けて盛り上げなければならないところが盛り上がらずに、尻すぼみの印象を強くした結果、笑いにもつながらなくなってしまったのだ。
対照的なのがブラックマヨネーズである。1セットのネタも面白ければ、それが次につながって更に大きくなり、笑いが増していく。ネタがつながっているので、次はどうなるんだろうという客の期待も沸き起こる。最初のネタのバイクのあたりは素晴らしい展開だ。
その結果、新参者でありながら未知の客をがっちりと掴んでグランプリへと突き進んだのである。
とはいえ、テレビ業界は南海キャンディーズを欲している。年末年始は出ずっぱりだそうだ。ブラマヨがますおかのようにならないことを祈るが。。。
M-1グランプリ2005
今年は審査員がかなりまともな顔ぶれだ。厳正かつ公正な審査が期待できる。
笑い飯
トップかあ、きついなあ。お、このネタか。きたきた、下駄箱や。上方お笑いでかけたネタ。これはきたね。633点。
アジアン
そういやいくくる師匠もデブガリコンビやな。馬場園は痩せたらかわいいと思うよ。あれ、どうした馬場園、息上がってるぞ。大丈夫か。テンポおかしなってる。ちょっと厳しいな。564点、え、馬場園ヘルニア?それでか。ようやった。
南海キャンディーズ
さあ、どうくる。しずちゃんええぞ。山ちゃんボケもうちょっと拾った展開してもええんちゃうかな。うーん、笑い飯は超えられんか。552点。
チュートリアル
おお、回転してるな。ええ感じや。バーベキューネタやね。大阪にはこのレベルがごまんとおるからね。必然的に高レベルになるのよ。622点。あー南海落ちた。
ブラックマヨネーズ
飯食いながら。最初はどうなるかと思ったけど、どんどんよくなってきた。ボウリングネタ。飯食いながら吹いた。東京の芸人よう見とけ。これが大阪のレベルや。659点。
品川庄司
ここで飯食えばよかったな。こうなると麒麟の出来次第やな。前にどっかで見たネタのほうが面白かったな。626点。おいおい、えらい下駄はかせたな。
タイムマシーン3号
いい動きだ。うーん、これで決勝レベルか。おいおい、ちゃんと機械調整しとけよ。571点。ブラマヨ最終決勝進出。
麒麟
気合入ってるな。品庄よりは上やと思うけど。あらら特急横転。オチにタイミングの悪い。オチ見てなかったよ。646点、おお、最終決勝進出。
敗者復活:千鳥
んー、上がってきたね。えらい古風なネタやな。千鳥はいつも思うけど、なんか一つ足りん。607点。笑い飯最終決勝進出。
最終決勝:ブラックマヨネーズ、麒麟、笑い飯
これはわからんなあ。三つ巴やね。同点票の可能性が大いにあるのでブラマヨ有利かな。麒麟1番とったな、どう出るか。
麒麟
おお、つかみそう来たか。モデルネタか、どうやろ。あんまりおもろないんよね、このネタ。
笑い飯
このネタ知らんな。うわあ、壊れた。なんじゃこのネタw
ブラックマヨネーズ
ネタのパターンはいっしょやけど、おもろいな。みんなハマってるし。いけるかもな。笑い飯と同票で優勝、かな。
グランプリ:ブラックマヨネーズ
とりあえず、なにより今日は一番面白かった。もしかしたら、今日がブラックマヨネーズとしてのピークかもしれない。他の受賞者みたいにここで息を抜かないで、まだまだどんどん前へ行って欲しい。おめでとう。ほんまに面白かった。
第34回上方お笑い大賞
話題賞:レイザーラモンHG、友近
他に誰がおるねんな。東野ちゃんとコメント読め。友近のゲストにバッファロー吾郎登場。これぞ上方演芸の奥の深さよ。
技能賞:海原やすよ・ともこ、笑福亭三喬
やすよは最近プロ野球選手と結婚、新人から中堅の域に達してきた。海原の遺伝子を受け継ぐ二人に期待したい。落語が斜陽と言われて久しいが、話芸の真髄は落語にあるので、ぜひとも勉強したいところだ。
新人賞候補
なすなかにし
アジアン
笑い飯
南海キャンディーズ
チョップリン
千鳥
最優秀新人賞:笑い飯
この新人賞は、生放送の番組中で決定する。候補6組中、M-1決勝組が3組出場しているので、事実上のM-1前哨戦といえる。
笑い飯、南海キャンディーズはやはり突出しているが、笑い飯が一歩躍り出た。ネタ後半のスピード感、リズム感、共に向上している。そして、ここにきてアジアンが力を付けている。これもあなどれないところだ。
昨年、ここで賞を獲った麒麟が、M-1決勝に敗者復活で進出した。笑い飯はこれで磐石の体勢となった。M-1決勝まで残り一週間、待ち遠しい。
大賞:大木こだま・ひびき
コンビ結成25周年の今年、やはり功労賞的意味合いの強いこの賞ならではであるが、全国的にブレイクしつつあるので、若手に負けずにどんどんがんばっていただきたい。チッチキチー。
M-1グランプリ決勝進出者決定
アジアン(吉本興業 大阪)
麒麟(吉本興業 大阪)
品川庄司(吉本興業 東京)
タイムマシーン3号(ケーアッププロモーション)
チュートリアル(吉本興業 大阪)
南海キャンディーズ(吉本興業 大阪)
ブラックマヨネーズ(吉本興業 大阪)
笑い飯(吉本興業 大阪)
意外、な結果である。いろんな意味で。
笑い飯、南海キャンディーズ、麒麟は順当として、アジアン、チュートリアル、ブラックマヨネーズはよく勝ち上がってきた。特にブラマヨが残ったのは、ルックス偏重の昨今のお笑い傾向を憂う私としては嬉しい限りだ。全国的にあまり馴染みがないと思うが、相当気持ち悪いので覚悟しておくように。
やはりテレビの露出のあまりない、舞台で腕を磨いてきた連中が残ったという感じだ。
こうなると最終3組で堅いのは、笑い飯、南海キャンディーズだが、最後の一角は難しい。
実力でいうと麒麟、品庄あたりだが、去年の南海のように掴めばブラマヨも可能性はある。敗者復活戦で上がってきた組が残ることもありうるだろう。
ともあれ、これで今年の構図ははっきりした。磐石の笑い飯か、勢いの南海キャンディーズか。
笑い飯は今年一年、テレビの露出を抑えて舞台に専念してきた。ダブルボケに飽きたという意見もあちこちで聞かれるが、エンタを観て喜んでいるお笑いレベルの低い客ではそれも仕方ないだろう。本人たちは微塵も見せないが、間違いなく彼らは今年に賭けている。そして、グランプリを狙っているはずだ。
一方、南海キャンディーズは全国ネットのレギュラーなど、テレビの露出が格段に増えた。しかし、ネタ以外でも山ちゃんのあの的確なツッコミは、しずちゃんのボケを倍化させ、強力な笑いに変える。去年と比べ、知名度も格段に上がったその勢いは、もはや誰にも止められないだろう。
僅差で笑い飯、と私は予想する。
さあM-1だ
今年はもしかすると今までで一番厳しい戦いかもしれない。準決勝もまだ行われていないが、今日は大胆に最終決勝進出の3組を予想してみよう。
1:笑い飯
2:南海キャンディーズ
3:レギュラー
去年は思わぬ墓穴を掘った笑い飯だが、その力は衰えていない。ダブルボケにも一層磨きがかかり、今年の最右翼だ。
南海キャンディーズも、去年に増して勢いは増大している。ノリで言えば今一番いいコンビではないだろうか。山ちゃんの的を得たツッコミもキレがいいし、しずちゃんの予測不能なボケもより大胆になっている。もしかすると、という可能性も大いにある。
さて、今年最も伏兵なのがレギュラーである。巷ではあるある探検隊だけが注目されているが、もちろん喋りネタももっている。
歴代のグランプリウィナーを見てもわかるが、M-1審査員はしゃべくり重視でキャラを嫌う。オリエンタルラジオやイシバシハザマなど、半コント形式のネタや奇をてらったネタでは、一生かかっても優勝できない(面白いけどね)。
となると、レギュラーが勝つには、あるある探検隊を封印しなければならない。実は、今年のNHK上方漫才コンテストで、そのあるある探検隊を封印して見事最優秀賞を獲得している。歴史のある賞で最大の武器であるネタを封印しての最優秀賞、その実力は推して知るべしである。
本命:笑い飯、対抗:南海キャンディーズ、大穴:レギュラー。だが私の中では、本命と対抗は五分五分である。
2005年の栄冠は誰の頭上に。
三歩一
今年も押し迫ってきた。年末恒例のM-1もさることながら、ピン芸人のR-1も忘れてはいけない。去年はヒロシが自滅してほっしゃん。がグランプリを獲ったが、今年はどんな芸人が出てくるのだろうか。
的な番組を深夜にやっていて、ちょっと気になる芸人がいた。
MCのサブロー師匠が、ネタが始まったらとりあえず90秒待ってくれと言ったが、別におもしろくもなんともないネタだった。インドにコンパに行って、知り合った女の子とどうのこうの、それを今どきのピン芸人みたいにセリフをフリップにして出している。
なんじゃこりゃ、どこがおもろいねんと90秒経ってネタが終わり、それでは今のネタをダイジェストで、とやにわに「スタンドバイミー」が流れると・・・。
私は思わず「おおっ」と叫んでしまった。素晴らしいネタである。これは凄い。
しかし、一度観たら終わりのネタなので、今後のことを考えると辛いかもしれないが頑張れ。