MTJ #28

「Empty」上原多香子
スピード時代はそんなに知らないし、解散してからも全然気にも留めていなかったが、このビデオを観た瞬間、私の中で何かが弾けたのは間違いない。プロデュースは河村隆一。スタイルはいいし、踊りができるから所作もいい。考えてみれば、スピードのメンバーで唯一の生き残りになってしまった。誰と結婚するのかなあ。

「慎吾ママのおはロック」慎吾ママ
まさかとは思っていたが、やはり小西さんだった。こういうところで小金ができるから、印税っていいねえ。本家山ちゃんを凌ぐ売れ行きで、山ちゃんちょっと苦笑い。いろんなゲストが出てくるのでぼーっと観てても面白い。田中邦衛は、「お」でも「は」でも口の形が同じだった。

「6階の少女」hal
久々にぞぞっときたビデオ。フィルムはいいねえ。はるちゃんもげっそり感なく痩せてるからきれいだし。もうちょっと声にパンチが出るといいんだけど。あ、そうか、バックはナンバーガールか。なるほど。

「Thinking of you」Bonnie Pink
デビュー当時はどうしてもピンクの頭に目が行ったけど、よく見るとめちゃめちゃかわいいのよ、実は。んでこの渋い曲を淡々と歌ってのける。才能があり過ぎるのも毒だわ。珍しくドラマ仕立てで、南のリゾート風の町、ぼにぴんと若い兄ちゃんが、なぜかお腹の辺りで互いの服が絡まってしまい、くっついたままであちこち歩き回るというビデオ。もちろん素人芝居だけどほのぼのしてていい感じ。

MTJ #27

「牡牛座ラプソディ」キリンジ
詞が秀逸である。言葉の使い方選び方、音の捉え方、韻の置き方、全てにおいて実に興味深い。ローマ字の字幕が出るので、ついつい追ってしまう。キリンジはやはり平板アクセントで読むべきか。どうしても”麒麟児”こうなるのだが。

「数え足りない夜の足音」UA
確かレコーディングのついでにロケしたビデオだったと思う。北欧あたりだったかな。曲の渋さは言わずもがな、これは特に渋い。しかしドレミノテレビは凄まじかった。とかくその陳腐(チープとも言うが)さが嘆きの日本音楽界だが、あれを観て育った子供の中に、きっと恐ろしい才能を持ったアーティストが現れるだろう。余談だが、上のキリンジの曲でドラムやってるのがともともこと、山口ともである。

「Ex-Girlfriend」No Doubt
当たり付きのカールにまず目を奪われることだろう。あそこまでリアルにリサーチしてつくっておきながら、本来あるはずのない当たり付きとはこれ如何に。ハードチューンだがどこか物悲しい印象を受ける曲である。なぜカールが当たり付きなのか、ドラムはなぜパンイチなのか、いろいろと謎のつきないビデオである。その謎は公式で。
http://www.nodoubt.com/

「Do You Believe In Magic?」Cymbals
トミーフェブラリーより遥か以前、世のメガネっこフェチを震撼させたのがシンバルズである。でもないか。女性ヴォーカル、男二人というと甘ったるい印象のあるバンドが多い中で、シンバルズは鋭く尖った一面を持ち合わせていた。それはまさにシンバルのようにシャープに突き刺さる。おお久々にまともな評。

「少女ロボット」ともさかりえ
椎名林檎プロデュース。度肝を抜かれるとはまさにこれ。騒がしいまでにノイジーなアレンジに、妖しげなともさかの肢体が蠢く。戸川純、椎名林檎と続く憂国ロリポップ路線を継ぐのかともさか、と思われたが、事なきを得た。一児の母かよ。

MTJ #26

「スモーキンビリー」Thee Michelle Gun Elephant
惜しくも解散してしまったが、実は好きだったりする。畳み掛けるようなリズムとかきむしるようなギターが、ハマると気持ちいい。吸い過ぎには注意しよう。

「Snow Blind」野猿
企画ものとはいえ、こうも見事に作り込まれては恐れ入る。とんねるずの二人がまったくゲストに見えてしまう。もうみんな元の仕事に戻っていると思うが、いい思い出ができたと思う。CAちゃんは立派に照明の仕事してるんだろうな。

「Chocolate」Round Table
ピチカートマニアならきっとその耳が動くはずだ。初期パーフリや初期ピチカートを彷彿とさせるふわっとした欧風ポップスである。ホーンセクションなんかもうそのまんま。甘さ抑えた大人のスイーツという感じ。あーぜんざい食いてえ。

「君に届くまで」我那覇美奈
イントロがもう切ない。沖縄系ミュージシャンはとかく派手なイメージだが、彼女はしっとり歌い上げる力を持っている。なかなか評価されないが、青春映画でも撮ったらエンディングで流してやりたい。いい歌である。

MTJ #25

「Virtual Insanity」Jamiro Qwai
もう忘れられてるかもしれないが、嵩高い帽子を被って歌って踊るバンドである。何かと話題になるこのビデオだが、あれは壁とカメラを固定し、床だけが動くようになっている。単純な仕掛けだが、アイデア一つでこれだけ面白い映像ができるのだ。

「風のプリズム」広末涼子
アイドル冬の時代からようやく雪解けしたころである。ヒロスエくらいのビッグネームともなると、バックアップするアーティストもすごい。デビュー曲は竹内まりや、2曲目は岡本真夜、そしてこの曲はサザンの原由子である。前2曲と異なり、しっとりとしたアイドルソングになっている。大林チックな映像がよく似合う。

「Sky's The Limit」The Notorious B.I.G.
ラッパー同士の抗争に巻き込まれて亡くなったThe Notorious B.I.G.のメモリアルソングである。ヒップホップ系のアーティストビデオには、必ずといっていいほどグラマーなねえちゃんや高価な車が出てくる。でナンパしてソッポ向かれてどうのこうのというパターンがよくあるが、これは子供達がそれを演じている。一見するとただのかわいいビデオだが、事情を知っているとちょっと、泣けてくる。

「Spin Spin Sugar」Sneaker Pimps
色のどぎついパンキッシュなビデオである。曲はダウナー系でどよーんとした感じだが、ヴォーカルの女性が目の周りを真っ黒に塗ったメイクのせいか日本人に見えてちょっとかわいい。

MTJ #24

「Tiny Boat」The Pillows
タイトル通り、小さなボートに乗って川を下っていく。相変わらずきれいなギターでこれもしっとりとしたいい曲。ほんとにブレイクしなかったなあ、ピロウズは。

「Stupid Girl」Garbage
フィルム汚しまくりタッチの渋いビデオ。これといってヒネリはないが、バンドのイメージを伝えるには充分。サウンドもめちゃ渋。公式サイトで観られるのでぜひ。

「北風小僧の寒太郎」みんなのうた
月岡貞夫の牧歌的なアニメーションが秀逸である。と同時に、もはや日本のスタンダードといっていい曲だろう。NHKは毎冬放送する義務がある。サブちゃんバージョンも聴きたいものだ。

「泣いちゃいそうよ」ともさかりえ
隠れた名プロデューサー、上田知華の楽曲である。ともさかのシンガーとしての片鱗を垣間みさせ、アーティストとしての深みを与えた功績は大きい。ビデオは延々泣いてる女の子が出ててつまらないが、曲はいい。

「Monkey Wrench」Foo Fighters
ニルヴァーナが悲劇的な解散を余儀なくされたあと、ドラマーを中心に結成されたバンド。洋楽には疎いので経緯は調べて書いているだけだが、サウンドはパンチの効いたノリノリの曲である。場末のホテルの一室、ふと覗き込むと中で演奏している。聞きつけて他のメンバーも集まり、我慢できなくなって中に飛び込むと楽器だけで誰もいない。じゃ俺たちが、ってんで再び演奏が始まる。人気を不動のものにした一曲。

MTJ #23

「スパイダー」スピッツ
大ブレイクする前の曲。メガホンで歌ってたりするので、こまっしゃくれたバンドだなと思っていた。曲というか、スピッツの持っている雰囲気が素晴らしい。

「大阪ストラット」ウルフルズ
ウルフルズのアイデンティティ的作品。梅地下の「カンテG」でチャイ飲んだことありやす。マジで。女の子と行ったような気がするなあ。

「マーマレードサンデイ」オナペッツ
妙に頭のでかいオカマの二人組を憶えておいでだろうか。頭のでかいというか、そういう帽子を被っているのだが。サウンドは至ってまじめで、ちょっと、いい曲になっている。ビデオは正視に耐え得るかどうか。あのキャラが。

「crazy about you」akiko
彼女がいなければ、Utadaはなかったと最近真剣に思っている。活動停止以降の情報がまったくないので(ググっても単語が絞りきれない)、少しでも情報があればお願いしたい。

「ナウロマンティック」KOJI1200
ゲイシャガールズのついでに吉本が悪ノリした感は否めないが、そこはテイトウワ、きっちりと仕事はこなしてくれる。どこをどう切り取ってもニューウェイブに仕上がっているから恐ろしい。

MTJ #22

「借金大王」ウルフルズ
ブレイクする前の曲。ビキニ姿のダンサーはニューハーフだろうか。メンバーの肉肉しい姿も拝める。実にウルフルズらしい曲。そしてトータス松本は相変わらずオトコ前。

「Daydream Wonder」The Pillows
確かFMのヘビーローテーションかなんかで、友達の引っ越しを手伝ってて、そこで延々とラジオから流れてた。ギターサウンドが実にきれい。ビデオは波紋のエフェクトが清々しかった。結局ブレイクしなかったけど、メジャーって何?

「Wildルビィ」KEI-TEE+Love Dynamights
角川春樹の娘。別にどうでもいいようなバンドだが、なんと、ギターが元バービーボーイズのイマサ。結局結婚しちゃったけど。そういやこないだテレビで野村よっちゃんと一緒にエンリケがベース弾いてたっけ。バービーよかったなあ。

「恋は早いもの勝ち」YoYoYo
ヴォーカルのCHIEちゃんに一目惚れでやんす。女の子の顔を見てこれだけドキドキしたのは久しぶり。ほんとにかわいい。ビデオ探してもっかい見よ。NHKの「天才てれびくん」でカバーしてた。