サントリーオールド

いわゆる広告然としたCMが多い中、こういう芸術志向のCMはだんだん少なくなってきた。
一応大学でCMを勉強してきたが、一番重要なことは視聴者に印象を深く与えることであり、それにはやはり視覚、感覚に訴えるべきなのであろう。
オーソドックスな切り返しの中に、父と娘の微妙な駆け引きのような会話が流れ、二人の思いが伝わってくる。
父は國村隼、娘は伊藤歩。二人とも生粋の役者である。しかし、声のいい俳優さんは得だ。それだけで立派な武器になる。
このシリーズ、たぶんしばらく続くだろう。ディレクターは誰だろうか。絵はかなり小津かぶれだったが。
http://www.suntory.co.jp/whisky/old/

VW GOLF GTI 雨に唄えば編

CGもここまできたかという感じである。ここまでされるとオリジナルさえ侵害しかねない危うささえ感じる。
オリジナルはもっと優雅で美しいのだが、師匠が現役ならもっとすごいダンスを披露してくれただろう。
David Elsewhereという人のダンスらしく、ロボットダンスではかなり有名だそうだ。
いやしかし、これはすごい。

関西なつかCM

YouTubeもそろそろ著作権問題に対して本腰を入れるようだ。それと同時に、米ワーナーミュージックが音楽ビデオの配信を始め、広告料を折半するそうな。そういうのはどんどんやってほしいね。
てなわけで、この動画もいつまで見られるかわからないが、70年代から80年代にかけて、関西ローカルで放送されたコマーシャルがずらっと並んでいる。
私的には心斎橋筋TVだよりがぐらっときた。なんか懐かしいやら切ないやら。
パルナスのコマーシャルも懐かしい。昔女の子と待ち合わせ場所を決めているときに、駅前のパルナスの横、と言うつもりが、駅前のカルピスの横、と言ってきょとんとされたのを思い出すw
なんとか私も環境を整えていろいろ貢献したいのだが、問題は山積みだ。

CMのCM

コマーさる君でおなじみの日本民間放送連盟が繰り出しているキャンペーンだ。
今月から面白い試みがされている。企業CMで流れているシチュエーションや出演者が登場して、CMのCMを作っているのだ。
例えば、金鳥のCMに出演している大滝秀治と岸辺一徳が出てきたり、ホットペッパーのピアノ伴奏ネタがそのままCMのCMになっていたりする。
これはやられたという感じだ。もう一本、会議室編というのはモチーフが何かわからないが、あの本田博太郎が怪演している。
このパターン、しばらく続けてくれると面白いのだが。
http://www.enjoy-cm.com/

KIRIN淡麗グリーンラベル

何気なく観ていたCMが、突然ものすごい展開になることがある。
ドリフっぽい5人組が出てくるこの発泡酒のCM、流れているのは知っているが、別にそれほど気にすることはなく、なんとなく観ていただけだが、つい最近流れ出したバージョンに目を疑った。
あの志村けんの姿があったのだ。まさかそういう展開になるとは。
気になってサイトを見てみると、5人ともドリフの各メンバーにそっくりだ。
志村けんに最初から出演予定があったのかは知らないが、こうなったら他のメンバーにもぜひ出てもらいたい。CG技術もこれだけ進んでいるんだ、長さんもなんとかなるだろう。
http://www.kirin.co.jp/brands/greenlabel/

なっちゃん

田中麗奈の知名度を商品認知度と共に劇的に引き上げた戦略は素晴らしい。星井七瀬は二匹目のどじょうを捕まえられなかったが、98年からお茶の間に親しまれ続けている清涼飲料水である。
今回、新たななっちゃんとして白羽の矢が当たったのが、堀北真希である。
既にアイドルや女優として知名度があるだけに、なっちゃんとして定着するかどうかは疑問だが、商品イメージとして遜色はないだろう。
CMは、スチュワーデスの(キャビンアテンダントと言ったほうがいいのだろうが)訓練風景をモチーフにしている。何と言っても特筆すべきは、堀ちえみの出演である。
そう、スチュワーデス物語のオマージュである。
そして、このちえみちゃんのかわいいことかわいいこと。とても四十手前には見えないかわいさである。
元アイドルが現役でタレントとして活躍しているケースは多いが、彼女ほどアイドル時代のかわいさをキープしている人はいないだろう。
若い世代は堀北真希を、古い世代は堀ちえみを、このダブルキャストもなかなかの戦略である。

スチュワーデス物語VIDEO&DVDicon

お笑い52人で資生堂CM

藤岡弘、の(←、までが名前)仮面ライダー風のナレーションが耳について、なんだろうと見てみると、資生堂の男性整髪料ウーノのCMだった。
調べてみると、26日の18時からテレビ朝日系列のみ、6時間ぶっ通しでスポットを打っているそうだ。確かに、1分に1本くらいのペースで流れ続けている。まるで読売テレビのハウス食品のようだ。
お笑い芸人52人が出演しているが、ほとんどが東京芸人なので笑いという点では薄い。しかし、大阪芸人を使うとスポンサーの信頼度はガタ落ちだろう。辛いところだ。
CMというのはタレントのギャラが高額なのだが、たぶんこれは52人で通常の一人分くらいだろう。吉本使えばもっと叩けたのに。
ウェブ上でも公開しているらしいので(トラフィックで確認できず)、見逃した方はどうぞ。
http://www.shiseido.co.jp/uno/