特に車のCMに多いように思うが、ものすごく小さい文字で何かが何百字も書いてあるカットがあるCMをよく見る。
たぶん、規約か何かで最低限書いておかなければならないことが書いてあるんだと思うが、
それ誰がわかんねん。
100インチくらいのモニターなら見えるかもしれないが、例え見えたとしても表示されているのが1秒もないので、読める人間はいないだろう。
それ誰が見えんねんな。
そういうのは表示義務があるとしても、全く意味がないように思えるのだが。
極論、嘘を書いていても見えないからわからない。
何のためなんだろうか。
JAROに訊いてみようか。
カテゴリー: CM
CMを愚痴る
村田製作所のCM。
基盤の上で三体の人形が話をしている。
愚痴りたいのは映像ではなく、コピーだ。
「中を見よ(※小さいハート)」
という文言なのだが、これが視覚的に見たときに、中を見よ、という命令口調に見える。
もちろん、音声は女性の声でやさしく言っているのだが、目で見て文字を読んだときに、小さいハートは見えずに偉ぶった印象があるのだ。
コピーというのは、単なる言葉ではなく、視覚、聴覚ともに訴えなければならない。
かわいく書いたつもりのコピーが、命令口調に受け取られてはイメージが損なわれる。
ハートをもっと大きく書くか、小さい「っ」を入れるべきではなかったかと私は思う。
あるいは、私が感じた通り、上っ面ばかりでなくお前ら中を見ろよ、という皮肉なのだろうか。いやいや、それは考えすぎだろう。
先刻見たランコムのCM。
あったあった。
ヴィジョネアという化粧品のCMだ。
日本女性のために、というコピーが入っているが、モデルさんは外国人だ。
一人アジア人らしき女性はいるが、三人中二人は外国人だ。
日本女性のためなら、なぜ日本人モデルを使わないのか。
説得力まるでゼロである。
最後に、外国人が出ているのに、日本語の口パクをしているCM、なぜか無性に腹が立つ。
シャープさん、あんたんとこだよ。
名優なのに・・・
ドラえもんを実写化したCMがつくられることは薄々耳に入っていた。
まあ、そんなに聞き耳を立てることなく、むしろスルーさえしていた。
しかし、CMは既に出来上がり、放送が開始された。
どこにでもあるアニメの実写化ものだが、ドラえもんの登場に私は思わず目を覆った。
ジャン・レノじゃないか!
まさかフランスの名優が、ドラえもんに扮して、CMの出オチにまで使われるとは。
海外の有名な俳優は、CMに出ることをあまり好ましく思わないと聞く。
日本なら日本でしか放送されないのでイメージが壊れることもないだろう。
しかし、日本にもファンはいるのだ。充分イメージは壊れただろう。
トミー・リー・ジョーンズだってそうだ。私は実は彼の大ファンである。
彼はいつまで地球の調査をしているのか。いい加減星に帰って欲しいものだ。
彼らがこの仕事を楽しくやってくれて、たっぷりのギャラを持って帰ってくれているのならそれでよしとしよう。
それにしても、山Pのスネオ役があんなにハマってるとは、そっちのほうも心配だ。
http://toyota.jp/tvcf/contents/reborn_doraemon/index.html
それは大いなる皮肉
ベネトンが発表した広告の合成写真が話題だ。
http://unhate.benetton.com/
対立関係のある大国の首脳や要人が互いにキスをしているという、かなりインパクトのある合成写真になっている。
unhate(反憎悪)というのがキーワードなのだが、これを平和を願う広告だと思った人は、かなりの脳天気な平和主義者だ。
互いに憎み合っている人間同士がキスをすることなどありえない話であって、それと同じように、仲の悪い国が友好関係になることなどありえない。
どうせそんなことは100%不可能で、やれるもんならやってみなという皮肉である。
それを踏まえて、まあみんな仲良くやろうよというアンチテーゼである。
政治に介入した広告を打ってくるとは、さすがはベネトンだ。
まあ、彼らは屁とも思っていないだろうが。
シオノギの動脈硬化CM
巷では怖いとかなんとか揶揄されているが、CMとしては非常にクオリティが高い。
メインの男性の視線の動きで映像全てがコントロールされていて、一分の隙もない。
背中に貼られた血管の張り紙も、適度に謎を含んでいて、視聴者の興味を惹く。
命に関わる警告的なCMとしては最高の出来だ。
特筆すべきは音楽である。何語かわからない呪文のような言葉、オリエンタルな音色、台詞がまったくない展開の中で、見ているものを言い知れぬ不安に陥れる。
この音楽がなかったら、このCMは成り立たなかっただろう。
というわけで、お約束怖いCM
貴金属刑事、新作放映中
お盆頃にスポットがかかったのでHDDレコーダーをフル稼働させたが、10種コンプには至らなかった。残念。
と思ったら、今度は新作だ。
さすがに前作のインパクトが強すぎて、今回はあまり面白くない。
販促メッセージも強くなったので、内容にもだいぶ縛りがある。まあこれはCMだからしょうがない。前のがCMでなさすぎた。
とはいえ、70年代テイストは満載だ。とくに最後のテロップ。懐かしの手書き風テロップだ。
新作は6種類、順次放送されるだろう。貴金属刑事の活躍を待て。ツイッターもやってるぞ。
ABCショートムービーCMグランプリ
受賞作品にちょっと引っかかるものがあった。エステー賞を獲ったCMだ。
http://asahi.co.jp/cmgp/award/
対象商品はエステーの自動でシュパッと消臭プラグ。上記リンクからCMを見ていただきたい。
アイデアとしては面白いが、見終わった後、何のCMだったかなと思い出すと、消臭剤より殺虫剤としての印象のほうが強い。
これはCMとしては致命的だ。
まず冒頭の蚊の羽音。CMというのはながら見をしていることが多い。そうすると、まずこの羽音が非常に印象に残る。視覚情報が一番記憶に残ると思ったら大間違いだ。
で、これが殺虫剤ではなく、消臭剤だという説明が、コピーの短い言葉でなされている。
もしそのカットを見逃せば、この商品は視聴者には殺虫剤になってしまう。
インパクトは確かにある。構成も面白い。しかし、CMとしては明らかに不合格だ。
よし、来年応募してやるかw