快速にて

降り続いた雨がようやく止んで春の日差しが戻った日曜の午後、私は快速に乗って帰路に着いた。
戸口に立ってもたれていると、乗り込んできた男女が私の後ろに座って何やら言い合っているようだ。
「何その言い方」「会っていきなり何よそれ」
おいおい、背中で痴話喧嘩はやめてくれよ。
会話の内容から察するに、待ち合わせをしていた二人が、お互いをなかなか認識できずに、彼のサングラスや待っているときの姿勢を棚に上げて彼女が詰め寄っている。相当待っていたのか、彼女はかなりご立腹だ。
彼のほうも言い返すが、周りが気になるのか声の調子は弱い。
彼らは携帯を持っていないのだろうか。喧嘩の原因は、携帯以前の時代のそれである。ま、私も持っていないが。
程なく、二人を沈黙が包んだ。私は途中で降りたので、その後の彼らの様子は知らない。夫婦喧嘩は犬も食わないの例えどおり、今頃はきっとよろしくやっていることだろう(←古いか)。

エイプリルフール

大阪で独り暮らしをしていたとき、仕事に行く支度をしながら早朝のニュースをぼーっと見ていた。
「今日からサマータイムが導入されました。時計が一時間早くなります」
アナウンサーの言葉に寝ぼけ頭で「へえ」と感心していると、「今日はエイプリルフールです」
一瞬でも信じた自分に無性に腹が立った。嘘はほどほどに。

PSE

次期プレステではない。経済産業省がほぼ極秘裏に(結果的に似たようなもんだ)施行を進めていた、電気用品安全法の略称である。
電気用品安全法とは、
電気用品の製造、輸入、販売等を規制するとともに、電気用品の安全性の確保につき民間事業者の自主的な活動を促進することにより、電気用品による危険及び障害の発生を防止する。
(以上、経産省発表の概要より抜粋)
つまり、海外やバッタもんの家電製品から自国の製品を守るとともに、使用者の安全をメーカーサイドで確保しようというものだ。
安全の確保という点では評価もできるが、このPSEに関してはマイナスのほうが遥かに多い。マークのない中古品、いわゆるビンテージものやリサイクル品などが販売できなくなるのだ。
まあ、いつものお役所仕事というやつだ。こういう法律は往々にして、消費者や国民には全く利益がなく、どこかの一部官僚ががっぽり儲かる仕組みになっているものだ。今回は誰がほくそえんでいるのだろう。
実は、この法律もう施行されている。猶予期間が4月1日で切れるのだ。さすがに経産省も自分たちがいい加減な仕事をしてきた非を認め、いくつか妥協案を出してきたが、4月1日というリミットは変わらない。
環境保全だエコロジーだと言っておきながら、リサイクル品を事実上販売停止にするような法律を施行し、その結果家電ゴミが大量に不法投棄されるような未来には目もくれず、君たち無能な官僚は今日もデスクにしがみつくのだ。

※と一旦ここで記事を〆た後、経産省は4月以降もPSEマークのない中古品の販売を認める決定をした。安全性の自主検査が整うまでの暫定処置であるが、お役所仕事には変わりない。やれやれ。

やかんでお湯を沸かして何かを飲んだことある人へ

コーヒーでも紅茶でもなんでもいい、やかんでお湯を沸かして、そのお湯をカップに注ぎ入れる。
そのとき、やかんの口のところでお湯が再沸騰し、カップの中へ沸き立ちながら入っていって、熱湯の飛沫が飛んだりすることはないだろうか。いや、絶対にそうなるはずだ。
この十年くらい、なんとかならないだろうかといつも考える。
これを防ぐには、注ぐ前にやかんの口のところを流水で冷やすしかない。お湯を入れるたびにいちいちやかんの口を冷やすのはけっこう面倒だ。やかんの機構でなんとかならないものか。
熱伝導率の低い金属を口に使うとか、熱が伝わりにくいところに口をつけるとか、なんとかならんか。

日本対韓国

サッカーのみならず、とうとう野球まで追い越されてしまった。悔しいが、韓国は強い。
対日となると闘志をむき出しにするのは選手だけではない。韓国の全国民が日本に対して闘志を顕にする。しかし、彼らに大きな誤算があったことは、まだ気づいていないだろう。
韓国国民が最も恐れる日本のナショナリズムの復活を、奇しくも彼らが起爆剤となって日本国民に思い起こさせた。
次は、日の丸と一億二千万日本国民が相手だ。来い。

花粉症ぎみ

私も人並みに花粉症である。それほどひどくはないが、花粉の多い年はそれなりにずるずるである。三日でティッシュ一箱使ったときもあった。
せっかく暖かくなったのに、花粉が怖くて外出できないというのは不便であり、実に悔しい。
で、生まれたばかりの姪っこが早くも花粉症っぽいのだ。
目やにがたくさん出てるし、くしゃみもする。鼻水はないようだが、家人が外から持ち込んだ花粉にやられたのだろうか。
花の季節は鼻の季節だ。あ、去年もやったか。