Basia 「Time and Tide」

ジャケ写買いというのをたまにやる。ジャケットの写真だけ見て、音も聴かずに買ってしまう。非常に危険ではあるが、当たったときは嬉しい。そんなにお金はないので、ジャケ写借りというのもやっていた。バーシアはまさに大当たりだった。
私の記憶が正しければ、クラブクアトロの柿落としは彼女のライヴであった。その後、彼女がマット・ビアンコの一員だったことを知った。マット・ビアンコがデビューした後、メンバーの一人と駆け落ちみたいに脱退したそうだ(実際にご結婚されているそうな)。
マット・ビアンコは後々触れるとして、バーシアである。彼女はポーランド生まれで、本名をバーシア・チェチェレフスカという。このアルバムが発売された当時、まだベルリンの壁は存在していた。ワルシャワ条約機構もあったはずだ。しかし、音楽に国境はないということは、周知の事実である。
ボサノヴァを中心としたラテンフレーヴァー溢れるリズムとメロディは、彼女の聡明なヴォーカルと相俟って、俗に「バーシア節」とも呼ばれている。デビューアルバムでそのスタンスは既に確立されていたのだから、実力は推して知るべしである。
尤も、既にマット・ビアンコでその才能は開花しており、彼女がソロデビューするのは必然だったのかもしれない。
新しい音源が途絶えて久しいが、ぜひまたあの「バーシア節」を聴きたいものだ。

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若手お笑い芸人の冠番組タイトル予想

ゴールデンはさすがに難しいが、深夜枠ならちょっと売れてきた芸人でも冠番組(自分の名前が付いた番組)が持てるようになってきた。ちょっと予想してみた。

ヒロシ・・・「ヒロシです」
これはもうそのまんま。人見知りがひどいらしいのでトークは無理かな。

ブラックマヨネーズ・・・「ブラマヨサラダ」
朝とかにやってたらクレーム間違いなし。

ドランクドラゴン・・・「酔龍伝説」
ココリコの黄金伝説みたいな。しかしいつからココリコは自分達の手を汚さなくなったのだろう。

青木さやか・・・「青木さやかの何よ!」
実はうちのブログ、青木さやかで検索して来てる人が圧倒的に多い。ろくな記事なくてごめんね。

インパルス・・・「ごきげん!インパルス」
特に深い意味なし。語呂だけ。

マギー審司・・・「マギーにおまかせ!」
外ロケでぶらぶらさせても面白いかも。

笑い飯・・・「笑い飯定食」
こういうストレートのは実際に採用される確率低。容易に想像できるからね。

サバンナ・・・「サバンナ本」
昔やってた番組で、梅田-難波を誰にも会わずに歩くってのは面白かった。

FUJIWARA・・・「FUJIWARA違反」
大阪を代表する不条理ネタコンビ。番組もそんな感じで。

友近・・・「友近派」
女イッセー尾形になれるか、友近。

ますだおかだ・・・「ますだ氏おかだ姫」
ほんまはもっと面白いんやけどね。

ハリガネロック・・・「セックス、ドラッグ、ハリガネロック」
まあたぶん、セックスってついてるだけでボツかな。はよ冠持てるようになれよ。

麒麟・・・「きりきりきりん」
磯野貴理子と一緒に。あーこの辺でやめとこ。

嫌いな食べ物

好き嫌いは多い。独り暮らしをして少しは減ったが、それでも多い。
生野菜。草食ってるみたいで嫌い。味もないし。食べられないわけではない。例えば、トンカツの千切りキャベツなどは、トンカツと一緒に口に入れると食べられる。単品じゃ無理。トマトは好き。野菜も火を通せば全然OK。
刺身。死んだ魚をなぜ君たちは生で食えるのか。文明人なんだから火を通そうよ。甘エビとイカは食える。野菜もそうだが、とにかく生は基本的にだめ。果物以外は。
山葵、辛子、生姜、山椒、だめ。だから寿司なんかもってのほか。巻き寿司かちらしか玉子しか食べない。寿司飯は好き。関係ないか。
酒。下戸とかそういうレベルではない。味覚のレベルでだめ。そう、甘党なのね。だからカクテル類はOK。遺伝的に飲める体質みたいだが。
一番嫌いなのは、マヨネーズ。これは絶対に食べられない。たぶん吐く。しかしいつからお好み焼きの上にマヨネーズをかけるのがデフォルトになってしまったのだろうか。あんなもんかけたらソースの味も生地の味も台無しやろ。味覚破壊も甚だしい。ごはんにマヨネーズ?叩っ殺すぞ。マヨネーズの材料には何一つ嫌いなものがないのが不思議だ。最低の組み合わせというところか。
あ、ネギ忘れてた。

Candy Dulfer 「Sax a Go Go」

SONYMTVを観ていると、ムーディなサックスのインスト曲が流れた。こういうのもありかなと輸入版で買ってきて聴いてみると、そのムーディなのは1曲だけで、あとはこれでもかというファンキーな曲ばかりだった。まあこれもいいかと思って、以来よく聴くようになった。なかなか美人でグラマーなサックスプレイヤーである。もっとも、インストだからご本人のルックスも声も関係ないが。
キャンディ・ダルファーはオランダ国籍で、お父さんのハンス・ダルファーも有名なサックスプレイヤーである。最近のニュースによれば、父娘共演のアルバムも出したそうだ。最新のアルバムは去年発売されていて、ちょっとだけ聴いたがなかなかいい感じである。買えればいずれまたレビューはご紹介する。
分類上はジャズなので、CDショップの置き場もジャズなのだが、サウンドは実にファンキーそのもので堅苦しくない。兎角ジャズサウンドというのは聴く方もついつい構えがちになってしまうが、キャンディのサックスはそんな垣根や敷居を全く感じさせない。
日本にもよくツアーやプロモーションで来日する。私も一度はブルーノート辺りで彼女のサックスを聴きたいものだ(言うのは簡単だけどね)。
キャンディ・ダルファー 公式ウェブサイト http://www.candydulfer.nl/

74321 111812 BMG 1993

長井秀和

昔、関西ローカルで爆笑ブーイングという番組があった。今のオンバトのように、ネタを観客に審査してもらうネタ見せ番組だった。
そこで、ピンで出てきた男の芸人が、何回出ても合格できず、挙げ句に客におもんないと言われて逆ギレし、板の上でマジ泣きしていたのだが、それがなんと、長井秀和だったのである。
それ以来、彼は大阪や大阪芸人に憎悪を抱いているそうな。
若手芸人よ、継続は力だ。頑張ればきっと君も長井秀和みたいになれる。間違いない。

映画製作とコンテンツ

韓国映画が元気である。まだ私は観たことがないが、製作本数、興行収入ともにうなぎのぼりである。この背景には、韓国政府による強力な後押しがある。国家予算を映画産業に割り当て、人材育成やスタジオ整備などを進めた結果だ。
テレビやインターネットが格段に発達した現代で、映画産業がここまで発展するというのは、映画を文化として捉え、国が積極的に投資した成果である。しかし、やがて彼らも重大な危機に陥るだろう。コンテンツ不足である。
既にハリウッドは重大なコンテンツ不足に陥っている。続編ものの横行、どこかのプロ野球球団のように世界中のヒットした映画原作を金で買い取り、リメイクする。ハリウッドでリメイクされて喜んでいる日本映画は、もっとプライドを持ってもらいたいものだ。
技術は常に革新し、先へ先へと進んでいくが、いくら最新の技術を揃えたところで、脚本がなければ映画はつくれない。スタートが遅かった韓国は、そこを見越して人材の育成を進めているはずである。これからもしばらくは、韓国映画は発展を続け、アジアで一二を争うまでになるだろう。
エンターテインメントとして映画産業を発展させたアメリカ。芸術志向で独自の道を歩むヨーロッパ。国策で映画制作が進められているインド。海賊版気質から強烈なオリジナリティを産み出した香港。
さて、我が日本の映画は、どうなっていくのだろうか。今のところ、政府は全く関心がないようだが。

シティボーイズ 「だめな人の前をメザシを持って移動中」

ブログには間に合わなかったが、演劇カテゴリーが寂しいので記事を置いておく。
今年で観るのは三回目、春もGWも終わったこの時期にいつも観るので、季節感が一致してきたと思いきや、今年はえらく蒸し暑く、しかも大雨。おまけに休みを取らずに仕事終わりで行ったものだからどうにも落ち着かない。
とりあえず、いつものオムライスで腹ごしらえをしてから劇場へ。一応、今までで列としては前だが、一番右端。しかも、開演してから意外な落とし穴が。
ああいう大きな劇場の席配置は、気を利かして互い違いの列になっている。前の人の肩と肩の隙間から見えるように。しかし、それは舞台を正面に見てのこと。舞台を斜めから見る端の席では、舞台は肩と肩の隙間の方向にはない。その辺り、新しい劇場を建てる際には一考していただきたい。
そんなこんなで、やや消化不良な舞台ではあったが、そこはシティボーイズ、いつものようにたっぷりと笑わせてくれた。一番のお気に入りは、斉木氏の20万円の演技である。斉木氏の一人芝居は、いつも楽しませてくれる。一昨年「パパ・センプリチータ」のエスプレッソ王子のときには、死ぬかと思うほど笑わせられた。
客演のチョップリンは、大竹氏が気に入って連れてきたらしいが、正直なところ、今一つであった。それはシティボーイズのレベルで考えてという意味であり、チョップリンが今一つというわけではない。いい勉強になったと思うので、精進してレベルを合わせてまた出てきて欲しい。
年々、過激なネタが減ってきているのは少々気にかかる。思想ネタや差別ネタも皆無で、シティボーイズも歳を取ったというところか。ラジカルさも売りの一つだったので、いずれまた見せてほしいものだ。
来年もまた、ぜひ。
May.13,2004 大阪:シアタードラマシティ