横綱には申し訳ないが、絶対に勝てないと思っていた。
昨日の鶴竜戦で力なく土俵を割り、これはもうだめだと思った。
千秋楽を迎えた段階で一敗が照ノ富士、二敗で稀勢の里。
優勝するには本割で勝ち、決定戦でも勝たないといけない。
鶴竜戦を見て、誰がそれをなし得ると思えただろうか。
照ノ富士も万全ではなかったが、一敗を死守する気迫は相当なものだった。
それを跳ねのけての稀勢の里優勝である。
あのポーカーフェイスの奥には、照ノ富士を遥かに上回る気迫が秘められていたのだ。
いやあ凄かった。
おめでとう横綱。ゆっくり休んでくれ。