この問題、仮に裁判沙汰になったとして盗作が認められれば、文系クリエイターの半分は職を失うだろう。
問題の詳細は他に任せるとして、私の意見を述べさせてもらう。
盗作には悪意があるものだ。人が創ったものをあたかも自分が創ったように装う。某アイドル歌手が他の歌手の曲の歌詞を自分が書いた詩のようにみせてみたり、某教授が他者が書いた論文を自分が書いたように発表してみたり、盗作することで自己の利益につなげようというものである。
今回のケースについては、盗作と呼ぶにはあまりにフレーズが短すぎるし、台詞の内容に固有な表現などが認められず、オリジナリティを主張するにはいささか説得力に欠けるものだ。
私は、松本零士氏を少なからず尊敬していた。ヤマトや999など、氏の描く世界観は素晴らしいものがある。
自分が唱えてきた作品世界のテーマを第三者が語ったからといって、こうも目くじらを立てるのはいかがなものか。
同じ考えを持っていてくれて嬉しいと賛同すべきではないだろうか。
槙原氏がゲイで前科者という偏見があったのではという邪推もしたくなる。
広大な宇宙を題材にした物語を描いている割には、懐の浅い人物だったのだなと、尊敬の念が薄れたのは正直なところである。