いずれにせよ棘の道

民主党代表選挙は、意外な大差で菅氏の続投となった。
党員、サポーター票で小沢氏を圧倒、図らずも民意が反映された結果となった。
壊し屋小沢に国を乗っ取られることは一応なくなったが、菅首相も決して磐石ではない。
今後の挙党体制をどうまとめあげていくか、しかし国民は党のことよりも、日本をなんとかしてほしいのだ。
急激な円高、株の下落、にわかに持ち上がった日中外交問題。
いずれにせよ、民主党を待つのは棘の道である。
さて、小沢氏がへそを曲げて党を出るのはいつの日か。。。

自民下野、民主政権誕生へ

ちょうど自民と民主の議席が逆転する形になりそうだ。民主党大勝利である。
しかし、しかしだ。これから政権を担う民主党議員にこれだけは言っておきたい。
我々は、少なくとも私は、非自民という選択肢の中で民主党を選んだに過ぎない。
もし、この結果を受けて政治が変わらなければ、四年後には再び逆転するだろう。自民も民主もだめだとなれば、ヘタをすると共産党政権なんてこともまんざらではない。
選挙には大勝利だが、民主党は崖っぷちにいることを忘れないでいただきたい。
それともう一つ。連立政権などと言いながら、社民党というほんのり赤いでっかいダニがつきそうなんだが、できれば追い払ってもらいたいものだ。

期日前投票に行ってきたぞ

すっかり涼しくなって京都は秋の気配だ。まあじきにまた暑くなるだろうが。
けろちゃんずの餌獲りついでに期日前投票に行ってきた。
今回の選挙は、その期日前投票が前回選挙の1.5倍の出足だそうだ。それが証拠に、区役所に行ってみれば長蛇の列だった。まさか期日前投票で並ぶとは。
宣誓書に必要事項を記入して、ハガキと一緒に受付に渡すと番号札をもらう。15分くらい待ったと思う。
で、ちょっとトラブルがあった。投票所に聾唖障害者がいたらしく、付き添いがいたものの、番号札の順番がわからないとかで、かなりご立腹だった。
実際、健常者でもちょっとわかりにくい感じだ。もうちょっと受付の導線は工夫すべきだろう。
しかしそれも、まさか期日前投票に列ができるという、ある意味想定外の準備不足は致し方ない感じだ。
それほど、今回の選挙が注目されているという証拠だ。一回飛び上がって三回くらいひっくり返る結果になるだろう(なんじゃそりゃ

気がつけばあと一週間

で24時間テレビのイモトのマラソンだ。もとい、選挙だ。
衆議院は選挙区が広いので、選挙カーもうるさくはない。逆に、候補が回ってくるほうが珍しい広い選挙区もある。
さて、みなさんはマニフェストというものに目を通されただろうか。私はモノを読むのが嫌いなのでもちろん読んでいない。
そんなもの読んだところで、ちゃんと政党が政策を実行できるわけがないし、マニフェストが守れなかったとしても、何のペナルティもない。重要視させたいなら、2/3実行できなければ即下野、くらいのことはしてほしいものだ。
政策の方向性くらいは掴めるので、それは参考にできるだろう。まあそれも眉唾ものだが。
以前から気になる話があるが、どうもそれは選挙後に現実になりそうだ。民主、社民の連立である。
共産党の志位氏が珍しくまっとうなことを言った。
自衛隊の海外派遣などの問題に対して、どういった振る舞いをするのか、ということだ。ここでいつもの社民なら、反対の立場をとるのだが、連立政権で果たしてそれができるのかどうか。
己の主義主張を曲げてまで、政権にしがみつこうというのか。下野した(であろう)自民党に大いに突付かれていただきたいものだ。
私ははっきり言う。民主はイエスだが、社民はノーだ。繰り返す。社民はノーだ。

アメリカ大統領選挙

土壇場の大逆転とでもいうのか、件のリーマンショックで、共和党に傾いていた世論が一気に動いた。
アメリカ歴史上初の黒人大統領の誕生だ。
手腕の発揮は年が明けてからになるが、日本にとって懸念されているのが、副大統領のバイデン氏だ。
彼は、かつて日米を騒がせた経済摩擦の折、ジャパンバッシングの先頭に立っていた人物なのだ。嫌日家といってもいいだろう。
民主党は、党自体の政策が対中重視、自国優先なので、日本も楽観視していられない。
しかし、アメリカの変革には期待したい。暗殺が怖いなあ。

橋下大阪府知事誕生

投票前は苦戦が伝えられていたものの、蓋を開けてみればなんのことはない、次点の民主党公認候補にダブルスコア近くまで引き離しての圧勝だった。
タレント候補には懲り懲りだったはずの大阪、低調な投票率がその証拠だが、大量得票はまた新知事への期待票でもある。
敗れた候補は、知名度で選ぶ選挙民に苦言を呈しているが、選挙民の立場を代弁すれば、どこの馬の骨かわからんやつに府政は任せられん、ということだ。
投票はせえへんが文句は言う、そういう大阪府民にはうってつけの知事だろう。
しかし、そう悠長なことは言ってられない。破綻寸前の大阪府、借金は五兆円に及ぶそうだ。
アナウンサーの市長に、タレント弁護士の知事。大阪はこれからどうなるんだろうか。元府民としても気掛かりなところである。

自民歴史的大勝

一つ断っておくが、私を含めて、自民党を支持したわけではない。小泉首相を支持したのだ。自民小泉政権での改革を期待しているわけで、小泉のいない自民党には用はない。それ以上の人間が出てくれば別だが。
しかし、この私が投票したくらいだから、全国でもかなりの無党派層が動いたようだ。私もびっくりしている。
選挙の焦点はあくまでも郵政民営化であって、焦点をぼかそうとした野党の失策が議席減につながった。どこかの党首が、民営化には賛成だがこの法案には反対だと言っていたが、傍から見れば純粋に反対している徒党と変わりないように見える。なんでも反対する共産党のほうがまだわかりやすい。
とかく政治に興味がないと言われている有権者だが、そうでもないことがわかっただろう。有権者のほうも、国民主権だということを、改めて思い知って欲しい。