元日からえらいことになった。
16時10分ごろ、石川県輪島市の能登半島東方沖を震源とするM7.6の地震が発生。
石川県で最大震度7を観測、京都でも震度3を観測した。
直前の16時6分、テレビをぼーっと見ながらゲームをしていたら緊急地震速報。
震度5強と割と大きめな地震だなあとNHKを見ていたら、さらに追加で緊急地震速報が。
またかと思っていたら次々に対象地域が拡大し、家がゆっくり揺れ始めた。長周期地震動だ。
テレビに映っているカメラが激しく揺れ、遠くのほうで土煙が上がる。これはやばい。
そして大津波警報が発令。女子アナが絶叫する。「逃げろ」と。
幸い津波に関しての被害は今のところ少ないようだ。
しかし津波にあまりに引っ張られ、地震本来の被害である家屋倒壊がかなりの数に上っている。
一刻も早く救助活動の展開を望む。
京都であのクラスの地震、たぶんそれは南海トラフだろうが、こんな家なんか秒で崩れ落ちるやろなあ。
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加賀れんこん
何年か前に金沢にいったときに、だんごの入った味噌汁が出た。もちっとした食感の中に、繊維質のつぶつぶがあって、めちゃめちゃおいしかった。
聞くと、れんこんのだんごだという。
家に帰ってつくってくれとおかんに頼むと、普通に売っているれんこんではできないとのたまった。
それが、加賀れんこんであった。
スーパーに買いに行って驚いたが、かなりの高級野菜である。十センチあまりのれんこんが500円オーバーなのだ。親指よりちょっと大きいだけのものも店頭に並んでいる。それほど貴重なのだ。
残念ながら買ってきたものは粘り気が弱くてだんごにはならなかったが、もちっとした感じはあのときのものだった。
金沢の隠れた名産品である。
金沢いってきま
ブログを始めたのは2004年の7月。おじいが死んだのがその年の2月。
おばあ一人を家に残しておくわけにはいかないので、その年から金沢への帰省はなくなった。
つまり、ブログを始めて初めて金沢へ行くことになる。
先月、浅野川が氾濫してえらいことになったが、大丈夫だろうか。
金沢ネタを持って帰ってくるのでお楽しみに。ラーメン食うぞ。
8番らーめん
母は石川県金沢市の生まれである。毎夏、家族でぞろっと帰省する。私はもうすっかりいい大人だが、それでもぞろっとついていく。生まれてからずっとそうしてきたので、母が行かないと言うまでは一緒に行くだろう。いや、行かなくても一人で行くかもしれない。私を形成してきた要素に、金沢という街は間違いなく含まれているからだ。
ラーメンほど、日本人が口やかましく言及する食べ物はないかもしれない。しょうゆだ、とんこつだ、しおだ、札幌だ、長浜だ、和歌山だ(そういやまだ食ってないぞ、辻田くん)と、それこそ日本全国あちこちにいろんな味のラーメンがある。
どうも日本人は、殊に都会に住んでいる連中は、感性を並列化したがる傾向があるようで(まあその方が商品を売る側としては楽なのだが)、食べ物にもブームなどという訳のわからないものがある。ブームに乗って新しい味を知るのは多いに結構だが、自分の味覚というものをしっかり持った上での話なので、その辺はちゃんとしてもらいたいものだ。
長いので閑話休題(食べ物の話になると妙に毒っぽくなっていかん)。
8番らーめんを知ったのはもう記憶の遥か彼方だが、石川県を中心に北陸地方に展開しているチェーン店である。なぜ8番かというと、北陸に延びている国道8号線沿いに店を出したからだそうだ。
特長は、なんといっても麺の上に乗っている野菜である。キャベツ、タマネギ、もやしなどを炒めて、ともすると麺より多いくらいのボリュームでどかっと乗っている。チャンポンやタンメンの比ではない。シナチクも割とたっぷり入っている。それに、太麺である。細麺がラーメン業界の主流の中、8番はずっと太麺である。8番らーめんは、どちらかと言えば味わうより食べるラーメンである。8番ナルトは、具が減ってきたころにささっと食べよう。
私は、いつも塩バターを注文する。他のメニューも食べたいと思うのだが、何日も帰省しているわけではなく、せいぜい一、二度くらいしか食べられないので、どうも他を注文する気になれない。一年に一度しか食べないからうまいのか、白山山系の水がうまみを育むのか、ともかく、これだけ気に入ってしまうともう他のラーメンは食えない。唯一浮気したのは、天下一品くらいだ。
他のラーメンを食べるとき、8番らーめんは味の基準になるが、未だ超えるものは出てこない。それほど有名なラーメンではないので、うまいラーメンは他にもっとあるはずだが、たぶんこれからも出てこないだろう。それは、単純に味だけでは量れないうまみが、8番らーめんにはあるからなのだ。