西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を

宮沢章夫がシティボーイズを演出するということはどういうことなのか。
もう三十年近く前になるが、ラジカル・ガジベリビンバシステムというユニットがあった。
この公演は、事実上のユニット復活と言っても過言ではないだろう。
私もハードルをかなり高くして観劇したが、結果的にそのハードルを超えることはなかった。
内容はラジカル極まりないもので、それは申し分なかった。
しかし、それを楽しむには、残念ながら私も演者も年をとり過ぎたのかもしれない。
我々だけでなく、我々を取り巻く環境、社会、政治、全てが年をとり過ぎた。
そうは思いたくはないが、ラジカルであり続けるということは、若者の特権なのかもしれない。
そうは思いたくはないのだが、どうやらそれが現実のようだ。

シアター・ドラマシティ
Apr.20,2013

次はないかもしれないつもりでシティボーイズ

ついほんの2、3日前までは、今年の観劇は金もないので見送るつもりだった。
しかしまあ世の中なんとかなるもんで、こうしてチケットを無事取ることができた。
前から一ケタ台の席、先行予約にしては上出来だ。
今年は作・演出があの宮沢章夫さんなので、期待するなというほうが無理だろう。
とはいえ、シティボーイズの面々ももう60オーバーである。正直あと何年観られるかわからない。
だから最後に、ケラさん作・演出で、客演にふせえりさんと笹野高史さんを加えた私的ベストメンバーでのコントが観たい。
ケラさんに直訴してみようかな。

シティボーイズミックス「動かない蟻」

2年ぶりの大阪だ。いや、正確には2年半前だ。
みなさん御歳を召されたので、もうあと何回観られるかわからないが、その全てに付き合うつもりだ。
さて、今年の作、演出は漫画家の天久聖一。ちゃんと読んだことはないが、独特の作風は理解している。
それがシティボーイズをどう動かすのか。
きたろうさん曰く、新しい風を入れたかったらしいが、まあ、そこはいつものシティボーイズだった。
ただ、エロとグロが格段に多かった。男根が出てきたときには私も思わず声を漏らした。
時節柄、放射能ネタも多かった。しっかりと風刺と皮肉は効いているが、被災地から離れているのでこっちのほうが気を遣う。
客演陣はしっかりとサポートしていた。荒川良々はメリハリのある芝居で、辺見えみりちゃんも叩かれながら健気に頑張っていた。逆に叩いていたけども。
そして、今回も斉木さんだ。久々に腹が捩れた。シティボーイズの微妙で稀有なバランスを垣間見た。
来年ももちろん、これからもずっと、誰かが死ぬまで観続けたい。
そして願わくば、最後はケラさんとコラボってほしいのが、私の願いだ。

10月突然大豆のごとく、大阪公演なし!

5月から10月に移ったシティボーイズの公演。今年も案内のハガキが来た。
ちょっと小金が貯まったので、観に行けると楽しみにしていたのだが、ハガキを見てびっくり。
今年は大阪に来ないのだ。大阪公演がない。東京の後は名古屋止まりなのだ。
残念至極である。
大阪発の日帰りバスツアーの案内も併記されていたが、夜中の24時半に大阪着て、京都までどうやって帰るねん。
今年は諦めるしかない。イッセーさんでも行くかな。あー、これならナイロン行けたのになあ。