木枯らし二番くらい



9日は日本海側を中心に各地で強風が吹いた。
陸上で25mを越えたところも数多い。台風でもないのにこの風はなかなかだ。
日本海を低気圧が発達しながら通ると、しばしばこんな強風になる。昔で言う日本海坊主だ。
10日は冬型になり、低気圧は更に発達してオホーツク海方面へ抜けるため、北日本や日本海側では引き続き強風、低温に注意していただきたい。
秋はどこにいった?

忍び寄る14号


今日も寒い一日だったが、日本の南には台風14号が接近している。
まずいことに、奄美地方に徐々に接近しつつある。接近は間違いないので、充分な注意をしていただきたい。強さもかなり強い。
本土上空には高気圧帯があるので、最悪の場合南海上で足止めされる可能性があり、そうなれば被害はますます大きくなる。
本土上陸は、偏西風の状況がわからないが、北緯30度線を越えたあたりでたぶん東進するだろう。
しかし日本に接近するのは確実なので、これだけ大きい台風だと接近するだけでも甚大な被害が予想される。
太平洋沿岸地域は警戒をお願いしたい。

奄美地方で豪雨災害


梅雨の時期でもなく、台風でもないが、豪雨災害は起こりうる。
奄美地方では、累計で1m近くの降水量があった。これはとんでもない数字だ。島が水没してしまうんじゃないかというのが、あながち冗談でもないような雨の降り方だ。
その一因になっているのが、南シナ海にある台風13号だ。やはり13号は不吉なナンバーだった。
こいつは、フィリピン目前で900hpaを19年ぶりに下回った恐ろしいパワーの台風だ。
私が天気図を趣味で書いていた80年代には、年に一つくらいそういう台風があったが、近年は非常に珍しくなった。
中国上陸目前にして、まだ930を保っているのが恐ろしい。まだ日本に来る可能性がないわけではないので、充分に警戒していただきたい。
この強烈な台風から水蒸気の供給を受けて、秋雨前線が活発になり、加えて大陸の高気圧が強いために前線が押し上げられず停滞した結果、奄美付近に強烈な豪雨帯が形成された。
もし大陸の高気圧がこれほど強くなければ、被害は本土に及んでいたかもしれないのだ。
自然災害はいつでもどこでも起こりうるので、充分注意してほしい。

秋到来



暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもんだ。
昨日までクーラーガンガンで、本当に涼しくなるのだろうかと思っていたら、なったね。
しかし今年はなんというか、デジタル的に季節が替わる。
夏も梅雨明けの次の日からあの地獄のような猛暑が始まったし、今日も前線通過で誰かがスイッチでも入れたように涼しくなった。クーラーどころかもう扇風機も停まっている。
こんな感じなので、みなさまくれぐれも体調管理にはお気をつけの程を。ちゃんと布団被って寝てね。