それは自己顕示か、純粋な善意か

各地で相次いで出没している伊達直人は、子供たちに次々とランドセルを贈っているようだ。
これを単純な美談で済ませていいのだろうかと、あえて火中の栗を拾いたい。
私はボランティア活動には全く興味がない。
エレベータのボタンを押し続けたり、出入り口で鉢合わせた赤の他人のために扉を開けて待っていたりはするが、被災地などに赴いてどうのこうのというのには全く興味がない。
友人に食事を奢ったりすることはあるが、見ず知らずの他人に身銭を切ることは絶対にしない。
今回の伊達直人騒動に関して、もちろん純粋な善意で感化されて行動を起こした方もいるだろう。
だが、私には、テレビのニュースを指差して、あれはわしがやったんや、とほくそえむジジイの姿が浮かんで仕方ないのだ。
ボランティアは、人知れず行うものだと私は思っている。
もし、純粋な善意でランドセルを寄付したいのなら、伊達直人の名を使わずに、そっと玄関先に置いていけばいいだけだ。
なぜそこに伊達直人の名を書くのか。それは善意の奥に、少なからず自己顕示欲が潜んでいるからではないだろうか。
それに、支援や寄付にはいろんな手段があるはずだ。にも関わらず、各都道府県で雨後の筍のように次々と伊達直人が現れる。これではまるで模倣犯である。
ボランティアというのは、決して対価を求めず、全ての情操を内に秘めるものだと私は思う。その無秩序な善意が、時には他人に迷惑をかけることもあり得るのだ。
しかし今回の騒動、最初の人物の本名が伊達直人だったというオチを、私は密かに期待している。

2010年今年の漢字だ。
まあ、そんなとこだろう。近年稀にみる暑さだったし。
個人的には「帰」というところだ。今年唯一明るいニュースのはやぶさ帰還、チリの鉱山事故では奇跡の生還。
混迷している政治や世の中も、初心に帰ってもう一度初めからやり直したらどうだろう。
101211

北朝鮮が韓国に砲撃

久しぶりにドキドキするニュース速報が流れたといったら語弊があるだろうか。
北朝鮮は、韓国の延坪島というところに陸上部隊から砲撃を加えた。現在、韓国軍や民間人に死傷者が出ている。
砲撃ということは、榴弾砲みたいなものだろうか。自衛隊でいう特科隊の仕事だ。
付近の海域で韓国軍が射撃訓練を行っていたようで、もしかすると流れ弾に激昂でもしたのだろうか。
他人事のようで申し訳ないが、どちらかが焦土になるまで争ったらいいと思う。遅かれ早かれそういう運命なのだ。
韓流ブームたらなんたらで日本も浮かれているが、隣の国はまだ休戦状態であることを忘れてはならない。
中国がついでになにかしでかしてこないか不安だが。

意味なき連休分散

紅葉の写真を撮りに南禅寺へ行った。平日とは思えないくらい、境内は観光客で溢れかえっていた。
で、ふと思った。やはりゴールデンウィークの分散は意味がない。
観光業界から民主党がどれほどの恩恵を被るかは知らないが、GWを分散させたところで、恐らく業界が期待するほどの効果はないだろう。
それより、デメリットのほうが大きすぎる。銀行のATMは?公共機関のダイヤは?学校は?流通は?経済は?
これらを変更するのに、また莫大な経費がかかる。
反対するだけならバカでもできるので、対案を考えてみた。
導入するのなら、五月まるまる一ヶ月を黄金月間とでもし、その一ヶ月間なら、いつでも自由に一定期間の休みが取れるというのはどうだろう。公務員の方々は申し訳ないがカレンダー通りの休みを取ってもらう。
これなら、地方の格差もないし、ATMやダイヤは通常通り。何も変更することはない。
あ、子供は勉強しろ。
どっちにしろ、考えるだけ無駄な提案だ。そんなヒマがあったら外交を、経済を、この国をなんとかしろ。
個人的には、次の選挙で民主党に投票することはないので、この連休分散が立ち消えになることを願うばかりだ。

小沢氏、強制起訴へ

うーん、やっぱり今日はこの話題か。
しかし、マスコミはなんかこの話題を避けているような気がするのは気のせいだろうか。
まあ、それほどのことではないというのかもしれない。これで、小沢氏は被告人として裁かれるわけだ。
それより、最近問題が沸き起こっているが、改めて検察というものをよく考える必要がある。
検察というのは、何者にも干渉されない独立した権力でなければならない。
それが、先の尖閣問題であり、証拠改竄問題であり、どうも検察という権力が根底から揺らいでいるような気がしてならない。
小沢氏の問題について、プロの検察官の決定を素人が覆すという言葉をよく聞くが、もし本当に検察官がプロなら、国民が納得するような結果を出さなければならないはずだ。
小沢氏の不起訴に関して、何らかの力が働いたとは言わないまでも、およそプロらしからぬ検察に、国民も業を煮やしているに違いない。
とかく政治に無関心と言われている日本国民だが、見ていないようでしっかりと見ているのだ。
それも見抜けないようでは、プロフェッショナル失格である。

いずれにせよ棘の道

民主党代表選挙は、意外な大差で菅氏の続投となった。
党員、サポーター票で小沢氏を圧倒、図らずも民意が反映された結果となった。
壊し屋小沢に国を乗っ取られることは一応なくなったが、菅首相も決して磐石ではない。
今後の挙党体制をどうまとめあげていくか、しかし国民は党のことよりも、日本をなんとかしてほしいのだ。
急激な円高、株の下落、にわかに持ち上がった日中外交問題。
いずれにせよ、民主党を待つのは棘の道である。
さて、小沢氏がへそを曲げて党を出るのはいつの日か。。。

民主党分裂へのシナリオ

民主党代表選挙が公示され、菅直人氏と小沢一郎氏の一騎討ちということになってしまった。
こうなったら、もう民主党は分裂するしかない。選挙前の談合による団結、あれが党としての民主党を生き延びさせる最後の手段だった。それを回避した以上、残る道は一つだ。どっちが勝っても分裂は必至だ。
小沢氏が勝った場合、恐らく史上最低支持率の内閣が誕生する。加えて、国家元首をころころ交代させた党の責任や、不安定な政局に海外からそっぽを向かれ、対外的にも印象は決してよくない。ましてや、検察審査会が小沢氏を強制起訴をしようものなら、それこそ国家の危機である。
ここで民意を味方に付けて反小沢派が袂を分かち、第三極を形成して解散総選挙に打って出れば、勝機はなくもない。
菅首相続投という結果になっても、小沢氏が黙っているはずはない。必ず何らかの行動に打って出る。
ここでも小沢グループが党を出れば、民主党は政権を維持することができなくなり、解散総選挙になるだろう。
国民がどうこう、日本がどうこうという考えは、今の民主党議員の頭の中にはない。如何にしてこの難局を乗り切り、自己の保身を遂げるか、それしか考えていないだろう。
返していえば、こんな時期に国の未来を憂えて行動する政治家がいたとしたら、もはやそれは神である。
素人の下馬評だが、一つだけ確かなことがある。
それは、今の民主党はもうだめだということだ。