年末のオールザッツで

ちょっと気になる芸人がいたので書きとめておく。
去年も面白かった尼神インター。
よく見るとまあまあかわいいツッコミと、ぱっと見はそうでもないけど、よく見たらけっこうブサイクなボケの女性コンビ。
いわゆる恋愛妄想ネタで、ボケのほうが大暴走していく。
他に似たようなネタをしている芸人がいないので、極めるといい線まで行くと思う。
オールザッツで初めて見たシンクロック。
フジのアナウンサー試験でええとこまでいったらしい、ちょっとイケメンのツッコミと(どっちやったっけな)、60点くらいのやさぐれOL風のボケの男女コンビ。
男女コンビそのものをネタにした感じがちょっと面白かった。男性のほうがめちゃめちゃ発声も滑舌もよく、なんかその辺のネタも面白いかも。
これもオールザッツで初めて見たバイク川崎バイク。
ネタそのものは鼻についてイラっとするが、完璧に仕上がっているキャラには脱帽した。
使いどころによっては大ブレイクしそうな感じだ。
ついでに、RGのフィーチャーされぶりにちょっと嫉妬。今年はプチブレイクかも。

THE MANZAI 2011

賞レースへの不信は、テレビ局や企画趣旨が変わっても同じだった。
私にはどうしても、パンクブーブーが他のコンビより頭一つ抜けている理由がわからない。
明らかにナイツのほうが面白かったし、決勝のパンクブーブーのネタはは明らかに手を抜いていた。
にもかかわらずだ。何かフラグが立っているとしか思えない。
来年からは賞レースをやめて、東西対決でもやったらどうだろう。
THE MANZAIという冠は、本来競うものではない。日本で一番面白い漫才を見せる番組だったはずだ。
東西で10組ずつくらい選んで、紅白みたいにすればいい。
もっと純粋に漫才を見せたらどうだろうか。
まあ、関西では毎週やっているんだが。

MHKその2

ネットなんかでチラッと事前情報が漏れ、戦隊もののコントがあるとは聞いていた。
戦隊ものと聞いて思い浮かぶのは何を置いてもゴレンジャイだろう。あれはごっつの中でも屈指の名コントだ。
また随分ハードルを上げてきたものだが、どういう仕上がりになったのだろうか。
まあ、ゴレンジャイほどインパクトはないものの、それなりにかなり面白く仕上げてきた。
ただ、松っちゃんと各メンバーの絡みが中心ではないのが残念だった。
ごっつコントの面白みの一つに、松本対メンバーの駆け引きがある。
松本対誰か、または全員との絡みで、笑いが昇華していく過程が既に大爆笑コントに仕上がっているのだ。
そういうのが見たい。
他の二つもそれなりには面白かった。
もしかすると、ごっつ的なコントの作り方を避けているような感じがする。
しかしやり方はどうあれ、もっと面白いものを作ってもらえればそれでいい。
だんだん面白くなってきたので、次回に期待だ。

松本人志のコントMHKレギュラー化

といっても月イチでたった5回とは。まあないよりマシか。
しかし、あってもなくてもいいような番組にはしてほしくない。
ごっつの呪縛に囚われているのは、私だけではないはずだ。
松本人志がコントを撮るとなれば、どうしてもごっつを期待してしまう。そして、評価の基準はごっつより面白いか、否か、ということになる。
で、今回はどうかというと、
ごっつより劣ることは確かだ。
一発目の長コントは、相手が浜ちゃんだけにそれなりには面白かった。
ただ私としては、コントに関係のない人(笑わそうとしてない普通の芝居をしている人)が出てきただけで冷めてしまう。
ごっつのときは、出演者全員が笑わしにかかっていた。それはもう殺伐として、危機感すら覚えるほどだった。
しかし、その危うい狂気さが絶妙なバランスで笑いに変わっていたのだ。
三河安城も、狙い過ぎ感が出ていて面白くなかった。
もしかして、あれだけのキャストを出しておいて犯人は着ぐるみかい、というオチなのだろうか。
三河安城でなく、西中島南方だったらちょっとは救われたかもしれない。
ということで、影絵のメイが一番面白かったのは何かの皮肉だろうか。あれが一番ラジカルで面白かった。
月一回の放送、次は撮り忘れしないか心配だ。

島田紳助引退

それはツイッターのTLに突然現れた。
確か日テレの24時間テレビに出演していたのを見かけたが、そういえばいつもより真面目な表情だった。いや、それはああいう場にいれば普通のことなのかもしれないが。
要は、吉本が自分達に降りかかる火の粉を払うために引導を渡した、というのが実情ではないだろうか。
芸能プロダクションというのは、多かれ少なかれヤクザみたいなものだ。
前に話題になったバーニングの周防某氏などは、何度かそういう噂も耳にする。悪口を言ったタレントを謹慎に追い込むなど、とてもカタギとは思えない。
ヤクザはともかく、ヤクザみたいなことをしている連中に対しては、この業界はお咎め無しなのだ。
吉本としてはこれで幕を引きたいつもりなのだろうが、後ろにもっと大きな問題、もっと大きな巨悪の存在が必ずあるはずだ。
芸能ジャーナリストにその問題の追及を期待したいところだが、芸能で飯を食っている彼らに果たしてそれができるのか、たぶん無理だろう。
つくづく、梨元さんが亡くなったのは残念でならない。

M-1とは似て非なるもの

意外な気もするが、よく考えれば当然の成り行きだったのかもしれない。
昨年で終了したM-1の後を引き継いで、今度はフジテレビが漫才日本一決定戦を制作する。
その名も、THE MANZAI。80年代のあの空前の漫才ブームの火付け役となった伝説的な番組名の復活だ。
M-1のようにキャリアに縛りはなく、日本中の全ての漫才師が参加可能だ。それは何を意味するのか。
ベテラン勢の参加は、恐らくM-1歴代の優勝者さえ、おいそれと決勝へは進めないだろう。
しかしベテランによくある予定調和的なネタで、果たして会場を沸かせることはできるだろうか。ベテランとはいえ、気を抜けば早々に予選敗退だ。
制作サイドにおいては、ぜひ審査の透明性向上と、視聴者や観客の票も加えるような審査方法をお願いしたい。
これこそ、真の漫才日本一決定戦だと、私は思う。期待している。

京都花月復活

昔、京都花月は新京極にあった。私が大学に行くまではあったかな。もちろん行ったことはない。
吉本興業は、今でこそあちこちに劇場を建て、お笑いブームの中心的存在だが、当時は漫才ブームの残り火もすっかり消え、経営的にも危機感があったのだろう。
で、とうとう京都にも劇場が復活する。といっても、新たに建設するのではなく、祇園会館を間借りする。
これは手っ取り早い。祇園という立地は最高だし、入りが悪ければすぐに出て行ける。
なぜ今のタイミングなのかわからないし、ぶっちゃけ、あまり期待はしてないが、出番終わりの芸人が祇園で遊び倒してトラブルを起こさないことを祈る。