竹中直人の会改メ、竹中直人の匙かげん1「唐辛子なあいつはダンプカー!」

せっかくの竹中さんの芝居なのだが、テンションが低かったのは正直なところである。会場はシアタードラマシティ、シティボーイズで何度も行っているので、どの席からどう見えるかは大体わかる。今回は、20列3番。なんと、思いっきり左端である。しかも20列といえば、後ろから数えたほうが早い。こんな位置から、何が見えるというのだろうか。
案の定、演者の顔は全く見えず、舞台全体は見渡せたが、茶褐色坊主の竹中さん以外、女優陣でさえ誰が誰かわからなかった。
冒頭、上手客席あたりで竹中さんと木村佳乃らしき人が走り回る。ああ、シティボーイズならいつもあの辺なのに。
とはいえ、お笑い全開の竹中さんを生で観られたのは嬉しかった。ショスタコビッチ三郎太や、ナンの男まで登場した。佐藤康恵もモデルやクラシックバレエをやっていただけあって、所作も決まっていたしスタイルもよかった。それだけに、前で観られなかったのは残念だ。
竹中直人の会は普通の真面目な芝居だった。今回はタイトル通り、お笑い路線で来るのはわかっていたが、どういう構成になるのかは全く予想できなかった。蓋を開けてみれば、ミュージカル仕立てであった。生バンドが上手後方に板付で、竹中さんはもちろん、佳乃ちゃんや他のメンバーも歌いまくる。
竹中直人フリークにはたまらない舞台だったが、席位置以上に何か釈然としないものがあった。次はどうするんだろうという不安である。
今回と同じものをやっても仕方ない。もちろんお笑いには期待するが、匙かげん2では何を見せてくれるのだろうか。
とりあえず、次はもっと前で観たい。
Jan.8,2005 大阪・シアタードラマシティ

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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