一億総捜査員

地下鉄サリン事件の重要指名手配犯の一人、最後まで逃亡していた高橋克也容疑者が、今日の午前中に身柄を確保されたというニュースが入った。
先日にもう一人の菊池容疑者が逮捕されて以降、最新の情報が一気に出回り、ある意味スピード逮捕となった。いもづる式とはまさにこのことだ。
やはり17年前と比べても、今は格段に情報化社会が進んでいる。
昔なら、例え隣に指名手配犯がいたとしても、まさか手配写真を持っているわけではないので、確認のし様がない。
しかし今は、携帯で検索をかければすぐに画像や動画が出てくる時代になった。
その高度情報化社会の恩恵が、今回の逮捕劇につながったと言っても過言ではないだろう。
まさ一億総捜査員時代の到来だ。
だが喜んでばかりもいられない。こういう社会的に重要な件ならいいのだが、往々にしてこういうのはつまらない対象に向いてしまうことが多い。
芸能人がどこそこで何かしていたとか、ネガティブでどうでもいい情報もすぐに拡散してしまう。
その上、その情報の確度たるや眉唾ものだ。
一つ言えることは、悪いことをすれば、おてんとさまでなくても、隣の誰かが見ているよ、ということだ。
気をつけよう。