仲間由紀恵が銃を撃っているのでちょっと見てみた。
PPKかと思ったがSIGのP230ステンだ。あまりメジャーではないが、アンダーカバー用として日本の警察に正式採用されていたりする。
で、意外とちゃんと構えているのに驚いた。野郎でも銃を知らないとなかなかうまくできないのに、ちゃんと両手でしっかりグリップしている。
予告でもきちんとニーリングポジションをしていた。付け焼刃でそう簡単にできるもんじゃない。
ドラマはコメディタッチだが、少ないガンアクションを真面目にやってくれているのでありがたい。そういやピン子も撃ってたな。
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踊る大捜査線10周年
そうか、もう10年か。
タイトルがミュージカルっぽかったのでどんなドラマだろうと見てみたら、どっぷりとハマってしまった。
君塚良一の緻密なプロットとキャラ設定がなんといっても魅力である。
そんなこんなで、またフジテレビが盛り上げているわけだが、ここにきてどうやら映画のパート3が現実味を帯びてきたようだ。
織田裕二と柳葉敏郎の確執や、いかりや長介の死去により、制作は不可能とされていたが、ドル箱作品を捨て置けないフジテレビからも声が上がっている。
一視聴者として、一ファンとして、私も続編を観てみたいと思う反面、複雑な気持ちもまた抱いているのは正直なところだ。
私がこのシリーズで一番感動したシーンは、テレビシリーズの最終回、取調べを青島に任せて去っていく和久の後ろ姿である。今でもこのシーンを見ると涙が出てくる。
つまり、いかりやさんが亡くなった今、和久を欠いたキャスティングでは踊るは成立しないのだ。
ドラマツルギーの視点からみても、若手を見守る老体は不可欠である。和久の代わりを立てるのか、それとも抜きでやるのか。
いずれにしても、いかりやさん存命で制作したパート3より劣るのは確実である。
10周年はパート3をぶち上げるのに格好なタイミングである。果たして、踊る3はあるのか。
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必殺仕事人2007
まさかここまでジャニタレが食傷してくるとは。
タレントの力量、芝居云々より、仕事人というシリーズに合致していないことのほうが重大だ。
キャスティングの若返りは必須だが、仕事人というビッグタイトルに相応しい人選であるべきだった。
テレ朝の時代劇枠は今秋で消滅する。時代劇は今後、スペシャル枠で制作されるという。仕事人もその中の一つだろう。
太秦のスタッフが渾身の力をこめて、新しい必殺をつくった。時代劇随一と評される照明も健在だった。
しかし、そこに仕事人はいなかった。
懐古主義かもしれないが、世の中変えてはいけないものもあるのだ。
怪奇大作戦セカンドファイル#3「人食い樹」
怪奇大作戦の代表的なプロットは、メカニカルなもの、心霊的なものともう一つ、生物的なものがある。第3話はその生物的なプロットだ。
しかし今回はあまりにも脚本が稚拙すぎる。テーマ優先で仕掛けが破綻してしまっている。
細かいところは確かにお粗末だが、中田秀夫のそれらしい演出はバイオホラーの雰囲気を盛り上げる。
不可解な現象から社会への問題提起は、前シリーズでも踏襲されている。だが、それ以上の怪奇が、我々の身近に存在している。
それは、昨今のニュースが示していることだ。
ああ、なんて恐ろしい。
怪奇大作戦セカンドファイル#2「昭和幻燈小路」
怪奇大作戦新シリーズは、実相寺監督も熱望していたらしい。この作品は、氏の遺稿でもある。
「うる星2ビューティフルドリーマー」を思い起こせるプロットと、静かに進む演出が威厳さえ感じさせる。
怪奇大作戦のSFプロットはいくつかある。1話のようにメカニカルなタイプや、この2話のような心霊的タイプなど。前者は巧妙な仕掛けや派手な演出が要求されがちだが、後者は心理的な描写、心情の機微を捉えた細やかな演出が要求される。
本作の演出北浦嗣巳は、実相寺監督の愛弟子とされている。奇しくもBSではこのあとに「京都買います」が放送され、ご本人にすれば何をしてくれんねん、というような心境だろうが、引けをとらないといったら言い過ぎにしろ、なかなか見応えのある作品に仕上がったと思う。
怪奇大作戦セカンドファイル#1「ゼウスの銃爪」
ぶっちゃけていうと、オリジナルが凄すぎてあまり新作には期待していない。が、怪奇大作戦という私が生まれた頃のコンテンツに、未だにこうして目を向けている人々がたくさんいるということが素直に嬉しい。
さて、その新作だが、まず問題点を挙げておこう。
・牧とノムの見た目が区別つかない。
・エフェクトがあまりにもチープすぎる。
・プロット上、仕掛けにあまり重点が置かれていない。
キャスティングは発表当時から波紋を呼んでいた。私も正直首を捻った口だ。だが、まあそれに関しては大きな問題にはならなかったようだ。
女性がマイクロウェーブを受けて燃え上がるシーン、私はがっかりした。なんて安っぽい映像効果なんだ。21世紀の技術が、40年前のそれに完敗している。
シナリオはまあまあ及第点だった。だが、このコンテンツのメインともいえる怪奇の仕掛けにやや問題がある。
衛星兵器を使ったマイクロウェーブ発信機というのはまんざら目新しいものでもない。それを少年少女がハッキングして使うというのもそうだ。
怪奇大作戦の仕掛けの醍醐味というのは、町工場レベルでやってのけてしまうSFでなければならない。
決して地下組織や、工作員などといった、都合のいいファクターで処理すべきものではないのだ。
BSの放送では、この後「恐怖の電話」「死を呼ぶ電波」「かまいたち」を放送した。ファンとしては嬉しいが、この新作の後に類似ネタを扱っている「恐怖の電話」を持ってくるとは、ほとんど嫌がらせに近い。
そして、「かまいたち」である。目の肥えた視聴者なら、怪奇大作戦を知らなくても新作よりオリジナルに魅了されるのは間違いない。
怪奇に限ったことではないが、改めてシナリオの重要性を再認識させられる。
帰ってきた時効警察
いやあ、楽しみだ。時効警察が帰ってきた。最近、オダギリくんがヘンな方向へ向かっているので心配していたが、帰ってきてくれて嬉しい。
時効管理課に一人新人が入るが、その他キャスト、スタッフ陣も変わらない。
演劇系のスタッフ、キャストは、しっかりとしたドラマを生み出し、安心して視聴できる。
間違ってもゴールデンなんかに行かず、特命係長みたいに深夜固定でシーズン化してほしいものだ。
映画もいいかもね。