はやぶさ見てきた

仕事終わりでぶらぶら天王寺まで。先週なら絶対地下鉄に乗っただろうが、だいぶ涼しくなったので歩いていった。暑かったけど。
整理券配布場所はなんとなく行ったら見つかった。整理券はすんなりもらえたが、30分刻みで時間が決まっていて、14時20分から14時50分の間に展示場所へ来いというものだった。
ちょっと時間があったので、昔よく遊んでいたところをぶらぶら。再開発ですっかり変わり果てていた。
時間ちょうどに行くと、既に長蛇の列。しかし、すぐに列は動いた。もう見られるのかと思いきや、ここからが長い。
中に入って、くねくねとただ前へ進む。腸の中にいるうんこの気分だ。20分くらいしてやっとはやぶさと対面だ。
大阪にはヒートシールドは来なかった。世界に誇る日通の輸送技術をもってしても、耐えられないほどに破損状況が酷いそうな。
ぶっちゃけ、そこにあるのはただの精密機械だ。はやぶさが順調にミッションをこなしていれば、こんな展示もされなかっただろう。
エンジンが壊れ、姿勢制御が壊れ、バッテリーがなくなり、コンピュータすらおかしくなっている状況で、地球からの指令を忠実に実行してミッションを遂行し、大気圏で四散していったその姿に、日本国民は感動したのだ。
お墓参りのついでかどうかはしらないが、親子連れもたくさん来ていた。宇宙飛行士を目指せとは言わないが、子供たちが少しでも科学に興味を持ってくれればと思う。
後ろにいた女の子に何度靴の踵を踏まれたことかw

はやぶさ帰還

小惑星のサンプルリターンを目指して、はやぶさが地球を旅立ったのは2003年。
小惑星イトカワに着陸し、サンプルの採取を試みたが直接採取は失敗。失意の帰還に着いたはやぶさに、機関トラブルが追い討ちをかける。
一時は宇宙のゴミになる運命だったが、奇跡的に復帰、管制チームの必死の努力により、地球へ帰還する軌道に乗ることに成功した。
そして昨夜、はやぶさは7年の旅を終え、地球に帰還した。小惑星のサンプルが入っている可能性があるカプセルは、捜索チームにより発見、回収作業が行われている。
宇宙開発ではよくある話だが、目頭が熱くなるのはなぜだろうか。
ユーストリームの途切れ途切れの中継の中、画面に眩しく光る軌跡が現れたとき。
NASAが撮影したDC-8からの映像。白く輝きながら四散していくその姿を見たとき。
帰還と言うには、あまりにも壮絶な最後だ。
しかし、はやぶさは任務を終えて、確かにこの地球に帰ってきた。その姿に、最大級の慰労の言葉と、感謝の言葉を送りたい。
お疲れさん、ありがとう。

・ユーストリームの中継録画映像

・NASAのDC-8から

挑戦なき世界に未来はない。

撮影:尾崎孝 読売新聞社

がんばれ!はやぶさ君

小惑星探査機はやぶさを憶えておいでだろうか。
小惑星イトカワに突っ込んでサンプルを採取したのは2005年の末。いざ地球に帰還というところでエンジンが故障。宇宙のゴミと消えるはずがエンジン復活、現在月軌道の内側まで帰ってきている。
6月には奇跡の帰還を果たす予定だ。
もしサンプルを地球に持ち帰れば、宇宙開発史上、月探査以来の快挙となる(と思う)。
事業仕分けの対象にならないように、みんなでやはぶさ君を応援しよう。

http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml

絶対に帰ってこい

小惑星イトカワの岩石サンプルを採取した可能性がかなり高い、小惑星探査機「はやぶさ」だが、あれから一年半、ようやく帰還の目処がついた。
メインのイオンエンジンはなんとか大丈夫だが、姿勢制御用のリアクションホイールが3基中1基しか稼動せず、帰還は極めて困難な状態にあった。
人類が、地球外の物質を地球に持ち帰ったのは、アポロ計画の月の岩石だけで、「はやぶさ」が帰還に成功すれば人類は初めて月以外の物質を得ることができる。
帰還予定は三年後、今後もどんな不具合が起こるかわからないが、「はやぶさ」の帰還を心から願う。四十過ぎでも心は天体少年だ。

はやぶさ小惑星着陸!

宇宙探査にはいろいろな段階がある。眼視観測、望遠鏡観測、探査機近傍観測、探査機着陸観測、そして、有人観測。
人類が地球以外の天体に人工物を離着陸させたのは、月と火星しかない。今回、はやぶさは人類の歴史上初めて小惑星に離着陸した。
三つあるエンジンのうち二つを失いながら、自律航行で困難なミッションをやってのけた。残念ながらサンプル採取には至らなかったが、再チャレンジの準備も進んでいる。
ここまできたら、サンプル採取は無理でも、無事帰還を祈っている。帰って来いよ。
データ詳細

はやぶさ、小惑星「イトカワ」へ到着


イオンエンジンを搭載した小惑星探査機「はやぶさ」が、去る12日、目標である小惑星「イトカワ」に接近、軌道をシンクロさせて近傍静止に成功した。
11月に小型探査ロボットをイトカワに投下し、サンプル採取を試みる予定だ。
小惑星探査としては、7月にアメリカのディープインパクトミッションがド派手な探査をしているが、日本も地味ながらこうやって宇宙の謎解明のために尽力している。
ミッションが順調に遂行されれば、そのディープインパクトより先に世界で初めて、小惑星のサンプルを地球に持ち帰ることになる。
(写真は最接近時の小惑星イトカワ)