24時間テレビはなぜこうも続くのか

偽善とネットで呼ばれて久しい。
毎年視聴者から集める募金額を遥かに上回る制作費をかけて、連綿と放送は続いている。
こんなテレビ番組がなぜ人気なのか。
それはテレビ番組の枠を超え、イベントになっているからだろう。
仕事の昼休み、ふらっとATCに出かけると、黄色いシャツを着た一団がずらっと並んでいた。
小さい子供たちが声を揃えて募金を募っていたのだ。
都市部でもこうなのだから、地方はもっとイベント然として盛り上がっているのだろう。
番組の内容は確かに偽善の垂れ流しである。
しかしこれだけ完璧に確立された偽善には、視聴者もネット民ももはや太刀打ちができない。
Eテレのバリバラの皮肉さえ届かないほど、それは完璧な偽善なのだ。
24時間テレビが終わる可能性が一つだけあるとすれば、健常者と障害者の比率が逆転することだ。
障害者の側が主権を握れば、こんな偽善などはすぐに終わるだろう。
それまでは、健常者の偽善に振り回されるしかないのだ。
あなた方は気づいているだろうか。お茶の間で上からあの番組を見ていることを。
そして、24時間テレビは来年も続く。