広島で大規模な土砂崩れが起きた。
たくさんの死者行方不明者が出てしまい、心が痛い限りだ。
行政の避難指示が遅かったとか、地盤が悪かったとかいろいろと言われているが、仮に避難指示が完璧で、地盤がしっかりしていたとしても、災害は回避できなかっただろう。
何がどうなっていても、あれだけの雨が降れば土砂崩れはどこでも起こる。
一時間100ミリの雨は、こうして文面で見るより遥かに想像を絶する。
もし熟睡していたとしても、雨の音で起こされるはずだ。
そして必ず、不安を掻き立てられるはずである。このままで大丈夫かと。
そう思ったなら即避難すべきなのだ。
山沿いの斜面の地域に安全などない。大量の雨が降れば必ず危険になる。
予測も万能ではない。予測は所詮予測だ。現実ではない。
最後に頼りになるのは、人間の本能なのだ。
身の危険を察知する本能がなければ、どんなに安全に囲まれていても人は死ぬ。
この世に100%の安全などない。