エイリアン・ネイション

この80年代後半というのは、けっこう穴場的な名作が埋もれてたりする。もちろんガンアクションの話だ。
私の記憶が定かなら、454カスールを使う銃をメインウェポンに据えた映画は後にも先にもこの作品だけだろう。
当時は、あの世界最強と言われた44マグナムをも凌駕する超弩級の弾丸だ。
しかし、威力以上に大きなリコイルなので、お世辞にもコンバットシューティングに向いているとは言えず、劇中の活躍はそれほどでもない。
むしろ冒頭の悪者エイリアンとの銃撃戦のほうが見ごたえがある。
大口径のライフルスラグ弾がショットガンから発射され、それが車を次々と貫通していって、最後は隠れている刑事を貫いてしまう。
手負いのエイリアンが向かってきて、何発も撃ち込むがなかなか死なない。
だから強力な銃が欲しいと、454カスールの登場となるわけだ。
久しぶりに観たが、なかなか迫力のあるシーンだった。

高っw

浅倉久志

私の小説の師匠、フィリップ・K・ディックの著書のほとんどは、浅倉さんの翻訳によるものだった。
ディックのみならず、海外SFの翻訳で活躍、その功績は計り知れない。
もしかすると私の文章のスタイルは、浅倉さんの真似なのかも知れない。
ご冥福をお祈りする。