山の心得

週末から今日にかけて、山での遭難が相次いだ。
高い山ならともかく、低い山での遭難が多いのが気にかかる。
高い山に登る人は、それなりの装備でしっかりとした心構えで山に挑むという意識で登っているはずだ。
当然リスクも理解しているし、それに対処する術も必要だ。
しかしハイキング程度で登る低い山は、意識するのは靴くらいだろう。
山の高低に対する意識の差が、実は命を奪うのである。
今は冬だ。日が短い。低い山とはいえ、午後から登るなんてのは言語道断である。
そして冬は寒い。雪はなくても水分は凍るので、凍った水溜りに足を滑らせて谷底へ滑落、という可能性も充分にある。
山は街と違って道が少ない。しかし、分岐を一つ間違うだけでとんでもない方向に向かってしまうこともある。
目印がないので迷いやすいのも確かだ。
たかが山とはいえ、自然を相手にしていることを忘れてはならない。
人間が自然に勝てるわけがないのだから。

山登りと幼稚園

瓜生山へつながるあまりメジャーじゃないルートを歩いていると、子供たちの声が聞こえてきた。
人里からだいぶ離れているはずなので、近くに幼稚園があっても聞こえるはずはない。
そうこうしているうちに声が近づき、なんと上から子供たちが下りてきた。
大人でもちょっと怯むくらいの急斜面を、大きい子はすたすたと下りてくるが、小さい子は先生に手をひかれながら、尻餅をついて下りてくる。
かわいいのでちょっと相手しながら通るのを待つことにする。一応谷側に立って、危なそうなら助けよう。
全部で30人くらいはいただろうか。みんな疲れた様子もなく、しっかりした足取りで下りてくる。下りてきたということは、朝早くから上ったのだろう。
もちろん挨拶はしてくるし、中には私に自己紹介までしてくる子もいた。
3歳の子が何人かいたが、例え引率がいたとしても、3歳にはきついルートだ。
全員通り過ぎるまで10分くらいかかっただろうか。最後の子供たちが通り過ぎたのを見送って、私も上り始めた。
そして、子供たちが通ってきたルートを見て愕然とした。
道幅は30cmもない。大人が一人やっと通れる幅だ。
砂地で滑りやすく、谷側に傾斜している道もある。もし谷に落ちれば4、5mは真っ逆さまだ。
こんなルートをあんな小さい子達が歩いてきたのだ。もし私が親なら、全力で止めただろう。
大人でさえ躊躇するようなルートを、3歳の子供も歩いているのだ。
そういえば、豊国廟の阿弥陀ヶ峰を訪れたとき、幼稚園の子供たちが書いた看板がぶら下がっていた。
その幼稚園のウェブサイトを見ると、定期的に幼稚園で山登りに出掛けているという。その中にはこの瓜生山や大文字山はもちろん、比叡山もあった。
子供たちに山登りをさせるのは大歓迎だが、危険への対処はもちろんきっちりしておかないといけない。
引率の先生はさぞかし大変だと思う。
しかしかわいかった。写真撮っときゃよかったなあ。

みかつう、山を目指す

街歩きとは訳が違う。山は危険がいっぱいだ。
もちろん街にもいろんな危険があるが、それは独力で回避できるものが多い。
山は、自然を相手にするわけで、勝てるはずがない。
それだけに、準備は万全にしたい。というわけでコレを買ってきた。
120502
山道はネットにあんまり落ちてない。グーグルマップも山道となるとさっぱりだ。
あとはできればコンパスが欲しい。まさか100均にはないと思うが。
このゴールデンウィーク中になんとか山デビューしてみたい。まずは30年ぶりの大文字山を目指す。
待ってろ、大の字になって待ってろ、山よ。