賞レースへの不信は、テレビ局や企画趣旨が変わっても同じだった。
私にはどうしても、パンクブーブーが他のコンビより頭一つ抜けている理由がわからない。
明らかにナイツのほうが面白かったし、決勝のパンクブーブーのネタはは明らかに手を抜いていた。
にもかかわらずだ。何かフラグが立っているとしか思えない。
来年からは賞レースをやめて、東西対決でもやったらどうだろう。
THE MANZAIという冠は、本来競うものではない。日本で一番面白い漫才を見せる番組だったはずだ。
東西で10組ずつくらい選んで、紅白みたいにすればいい。
もっと純粋に漫才を見せたらどうだろうか。
まあ、関西では毎週やっているんだが。
タグ: 漫才
M-1とは似て非なるもの
意外な気もするが、よく考えれば当然の成り行きだったのかもしれない。
昨年で終了したM-1の後を引き継いで、今度はフジテレビが漫才日本一決定戦を制作する。
その名も、THE MANZAI。80年代のあの空前の漫才ブームの火付け役となった伝説的な番組名の復活だ。
M-1のようにキャリアに縛りはなく、日本中の全ての漫才師が参加可能だ。それは何を意味するのか。
ベテラン勢の参加は、恐らくM-1歴代の優勝者さえ、おいそれと決勝へは進めないだろう。
しかしベテランによくある予定調和的なネタで、果たして会場を沸かせることはできるだろうか。ベテランとはいえ、気を抜けば早々に予選敗退だ。
制作サイドにおいては、ぜひ審査の透明性向上と、視聴者や観客の票も加えるような審査方法をお願いしたい。
これこそ、真の漫才日本一決定戦だと、私は思う。期待している。
M-1グランプリ2010
・カナリア
パターンの繰り返しによるダレが目立った。どっかにヤマがないと厳しい。
・ジャルジャル
らしさは出たが、やはり安定感に欠ける。コント職人のほうがいいかも。
・スリムクラブ
独特の空気感は素晴らしいものがある。それをうまく笑いにつなげている。
・銀シャリ
古臭い漫才でいいじゃないか。それを突き通せ。
・ナイツ
抜群の安定感。しかし、爆発力に欠けるところは否めない。
・笑い飯
鳥人並みによかった。9年もこの力を維持しているのはすごい。
・ハライチ
面白いんだが、もう一度見たいとは思えない。
・ピース
期待値が大きかった。もうちょっと面白いと思ったのだが。
・パンクブーブー
このネタはよくできているし面白い。前王者の面目躍如だろう。
ファイナル
パンクブーブーの失速は、吉本のチームオーダーと揶揄されてもおかしくない。
おかげで、スリムクラブと笑い飯の一騎打ちとなった。
スリムクラブは、初見の有利さもあって堅実に笑いを取った。どっちが受けたかといえば、僅差でスリムクラブだろう。笑い飯は明らかに少し失速していた。
今日一番面白いコンビは確かにスリムクラブだったかもしれない。
だが、最後のM-1王者の冠を戴くのに相応しいのはと考えたとき、それはやはり笑い飯だと思う。
M-1によって見出され、M-1によって育てられた笑い飯。彼らこそ、最後の王者に相応しい。
おめでとう。面白かった。